出版社内容情報
実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部、28歳。純沖縄産のラム酒を造る夢は叶うか!ほんとうにあった夢物語
契約社員から女社長に――
実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!
風の酒を造りたい!
まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。
原田 マハ[ハラダ マハ]
著・文・その他
内容説明
派遣社員から女社長に。日本初の純沖縄産ラム酒を造りたい!すべての働く女性に勇気を与える奮闘記。
著者等紹介
原田マハ[ハラダマハ]
1962年、東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務。その後、フリーのキュレーター、カルチャーライターに。2005年、『カフーを待ちわびて』で、第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞。『楽園のカンヴァス』と『ジヴェルニーの食卓』は直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
726
私は酒が弱い。酒の味が分からない人間だ。全く飲めない訳ではないが、モヒートを飲むならコーラの方が嬉しい。酒を飲めない人間は人生の何割かを損するらしいが、この作品を楽しむにあたって、私は一体、何割の損をしたのだろう。酒を美味しく飲める人は一体どんなレベルでこの作品に感動出来るというのか…などとネチネチ考えながらあとがきを読むと、原田さんも下戸らしい。じゃあきっと損してないなと一安心。朝ドラ風味の良作でした。マジムとおかあとおばあは完全にあまちゃんキャストに脳内変換。サクッと読めてほっこり出来る清涼剤。2016/08/29
しんごろ
556
派遣社員の女性が沖縄産のラム酒を製造する事業を起ちあげる話!面白すぎるわ(^^)沖縄には、まだ行ったことがないので行きたくなります(^^;)人の温かさ、優しさ、家族の愛情、郷土愛が優しく温かく包みこむのを感じほっこりします(^^)主人公の一生懸命さが、すごく伝わります(^-^)そして当然のようにラム酒が飲みたくなるね(笑)あとアセロラワインも飲みたくなるね!何度も再読したくなる本です!BGMには九州男があいそう(^^)あと、鈴木祥子『風の扉』もいいかと(^^;)【読メ通算100冊目の読了本】2016/08/19
ミカママ
463
あとがき読んで、なんとこれがbased on true storyであることに驚き!沖縄の風に吹かれてみたい、「コルコル」飲んでみたい。2017/11/05
yoshida
362
伊波まじむは派遣社員。派遣先で社内ベンチャー募集の告知を知る。正社員でも派遣社員でも応募可能。まじむは沖縄のさとうきびでラム酒を造りたいと漠然と考えていた。まじむは、故郷の沖縄産のさとうきびでラム酒を造る事業でエントリー。社内プレゼンを通過してラム酒を造る事になる。目の前に立ち塞がる沢山のハードル。挫けそうになるまじむを、おばあや周りの人々、そしてまじむの強い想いで越えて遂にラム酒は完成する。何かを為すには強い想いが必要。懸命に動けば誰かが力を貸してくれる。その事を思い出させてくれた素晴らしい作品です。2016/10/09
三代目 びあだいまおう
345
感涙、落涙、泣いた!何度も。若い派遣社員の女性が社内ベンチャー公募で『沖縄でラム酒を作る!』と地元愛を大事に奮闘するサクセスストーリー(実話)。無謀なチャレンジなんだけどその情熱と本気が周りを揺さぶり動かす!沖縄の風景と人々の優しさ、なにより『おばあ』の想いが食い込む❗「あたりまえさ、風ぬ育てた酒なんだから!」 今の日本、女性の感性と能力を大切にできる組織しか生き残れない!女性起業家の『裸でも生きる』も泣いたが、原田マハさんのこれは一気読みの最高傑作‼️🙇あぁ、なんて素敵なチャレンジ?まじむ!大好き💕2018/12/16