講談社文庫<br> 女の日時計

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講談社文庫
女の日時計

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062778053
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋に奔ろうとして迷い、思いあぐねる人間にも真実と美しさがある。私はその美しさを探したかった。  田辺聖子裕福な夙川の造り酒屋に嫁ぎ、穏やかで優しい夫と何不自由ない新婚生活を送る沙美子。気難しい姑と、我が儘な義理の妹との日々は、窮屈ではあったが、充実しているはずだった。あの青年が現れるまでは――。
きらびやかな筆致で綴られた、狂おしいほどの秘めたる恋の行方。田辺文学の最高峰が鮮やかに復刊。

田辺 聖子[タナベ セイコ]
著・文・その他

内容説明

裕福な夙川の造り酒屋に嫁ぎ、穏やかで優しい夫と何不自由ない新婚生活を送る沙美子。気難しい姑と、我が侭な義理の妹との日々は、窮屈ではあったが、充実しているはずだった。あの青年が現れるまでは―。きらびやかな筆致で綴られた、狂おしいほどの秘めたる恋の行方。田辺文学の最高峰が鮮やかに復刊。

著者等紹介

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年大阪府生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。’64年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で第50回芥川賞、’87年『花衣ぬぐやまつわる…』で第26回女流文学賞、’93年『ひねくれ一茶』で第27回吉川英治文学賞、’94年第42回菊池寛賞、’98年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で第50回読売文学賞、第26回泉鏡花文学賞、第3回井原西鶴賞を受賞。’95年紫綬褒章、2000年文化功労者に選ばれ、’08年には文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

76
面白かったです。造り酒屋に嫁ぎ、穏やかな夫と不自由なく日々を過ごしていても、出会うときは出会ってしまうものだと思わされました。姑と義理の妹に挟まれ、窮屈ながらも充実した日々を壊したのは、突然現れた青年だったのですね。他の男性に惹かれ、心を掴んで欲しいと願うのは我儘なようですが、愛したいという気持ちの覚悟のように見えます。狂おしいほどの秘めた恋、それは自らの足で立てるからこそ抱く想いだったのかもしれません。2018/04/29

優希

68
傑作とはこういう作品のことを言うのかと思いました。裕福な造り酒屋に嫁ぎ、優しい夫と何も不自由なく過ごしていた沙美子。それなりに充実した日々だったのでしょう。ただ、その安定も突然出会った男性によって揺らいでしまうのですね。他の男性に惹かれるのも、愛したいという想いの現れだと思います。狂おしいほど秘めた恋の行方にドキドキさせられました。それはきっと、自らの力で立てるからこその恋の想いだったのかもしれません。2020/10/04

seri

66
たおやか。そんな日本語がふとよぎるような、情感豊かで美しい言葉で綴られる甘美と背徳の世界。気が付けば不安と恍惚の動悸で胸に潮が満ちている。夫とその家、しがらみがあるからこその力強い荒波への恐怖。恐怖への期待。女という生きものの業の深さを描き出す。でもきっと、女なら誰もがわかってしまう感情が葛藤が、ここにはあって。女って、なんて複雑で強かでおそろしい生きものなのか、そしてなんて傷付きやすく美しいふしぎな生きものなのか。いつかまた再読したら私はきっとまた違うことを思うはず。だって女は日が昇るたび、変わるから。2014/07/16

さよちゃん

46
とっても久しぶりの田辺聖子さんの作品。私は、田辺聖子さんの恋愛小説が大好きです。ドロドロしてる恋愛モノでも、関西弁と、懐かしい昭和な所…でも、古い感じは無くて、今回も、沢山共感する部分があって、すっかり沙美子になり切って、ドキドキしながら読んでいました。沙美子だけでなく、それぞれの立場の女性達が、最後にはちゃんと自分の居場所が見つかって良かったです。結婚生活には、大きい波こそ無くても、何やかしら色々ある…でも、みんな乗り越えて成長するし、絆の深まるんだろうね(笑)さすが田辺聖子さん。勉強になりました。2014/06/07

yui

37
名家に嫁いだ主人公、その姑や義妹、友人たちの女の恋愛模様が書かれた小説。簡単に言ってしまえば、浮気や不倫の苦悩の話ですが、田辺さんの手にかかれば不逞への嫌悪ばかりではなくなります。繊細な心の動きから、女性ならではの強情さまで上手く書かれています。ラストは切なくも女性の強さがよく表れていて、個人的には好きな終わり方でした。2015/11/16

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