出版社内容情報
誘拐された娘を救うべくボッシュは前妻とその恋人の力を借り香港を駆け回る。さ中に起こる不幸な殺人。久々のボッシュ・シリーズ！誘拐された娘を救うべくボッシュは前妻とその恋人の力を借り香港を駆け回る。しかしボッシュの人生最大にして、最悪の悲劇が起こる。娘は救えるのか？ 裏で糸を引いているのは誰だ。コナリー作品、成熟の極み！
マイクル・コナリー［マイクル コナリー］
著・文・その他
古沢 嘉通［フルサワ ヨシミチ］
翻訳
内容説明
娘を助け出すべく香港に飛んだボッシュは、前妻と彼女の同僚の力を借りて街中を血眼で探し回る。監禁映像の背景にあったのは九龍半島の繁華街、尖沙咀であることが判明。しかしボッシュの人生最大にして、最悪の悲劇が起こる。娘は救えるのか？裏で糸を引いているのは誰だ。コナリー作品、成熟の極み！
著者等紹介
コナリー，マイクル［コナリー，マイクル］ ［Ｃｏｎｎｅｌｌｙ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
１９５６年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる
古沢嘉通［フルサワヨシミチ］
１９５８年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
137
上巻の感想で、ボッシュの巻き込まれ方が強引だと書いたが、最後まで読むと必然だった。コナリーは安易に話を展開させないと肝に銘じておかないと、まんまと騙される。ただ、物語の展開に必要ない人はあっさりいなくなるのは｢リンカーン弁護士｣あたりから顕著。舞台になった香港は私が訪れた2017年より10年ほど前。随分とその10年で変わった印象を持った。｢インフェナルアフェア｣の時代の方が近い印象を受ける。香港や中国の警察はしたたかなんだから、簡単に引き下がるかなあ。ハラーやマカヴォイまで大事な場面で友情出演。2018/05/22
KAZOO
79
下巻に入って一気に話が展開します。最近映画で見たリーアム・ニーソン主演の「９６時間」シリーズを思い出しました。奥さんが殺され、娘が誘拐されてしまいます。同じような感じでした。ボッシュもこんなに行動的だったのかと思い知らされました。最終的には解決していくのですが、身近の人が絡む事件だと感情の入れこみ方が異なるのでしょうね。私はやはり最初の頃のほうが好きです。2015/04/11
stobe1904
55
香港とLAを舞台としたハリー・ボッシュシリーズの下巻。周囲に一切妥協しない孤高の刑事として、またベトナム帰りのトラウマを持つキャラとして物語に深みを与えてきたが、本作でエンタメ色（父親として右往左往するコミカルなボッシュ、多いアクションシーン）を前面に出すように作風を変えている。賛否両論は承知の上だと思うが、エンタメ色が強く、うすっぺらい（深みがない）ボッシュシリーズは好みではなかった。★★☆☆☆2016/11/22
みみぽん
48
後半はジェット・コースター。香港の名所を辿り娘を探すボッシュとサン・イー、エレノア。ボッシュがタフだとは分かっていたけれど、まさか!そんなことが。崩れ落ちそうな苦難でも娘のため突き進む。クレーン船での追撃場面はアクション映画さながら。背負うものがどんどん深く大きくなっていく。後半はハラー登場など大サービスだけれど結局オチは内輪モメ的で肩透かし、、。イグナシオの件はあまりにお気の毒すぎて。個人的にもう少しシリアスで地味メな捜査が好き。に、しても子供の臓器を売りさばく国。いまも続いているとしたら、、恐ろしい。2021/08/12
三橋克彦
42
同僚の科学捜査により娘の監禁先を特定するボッシュ。休むまもなく香港に渡り前妻と同僚の助けを得て、現場へと向かうと…。愛する前妻を襲う悲劇、娘の救出劇、LA帰国と酒店殺人犯の解明、生き抜けぬ展開とバイタリティ・父の弱さにのめり込みました。2020/10/21
