出版社内容情報
南ＬＡで食料品店を営む中国人が殺された。背後には、みかじめ料をとる香港マフィア三合会の存在が。追うボッシュの娘が誘拐される。南LAで酒店を営む中国人が殺された。背後には、みかじめ料をとる中国系犯罪組織・三合会（トライアッド）の存在が。報復を恐れず追うボッシュの前に現れる強力な容疑者。その身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。
マイクル・コナリー［マイクル コナリー］
著・文・その他
古沢 嘉通［フルサワ ヨシミチ］
翻訳
内容説明
かつて暴動が起きたエリアで酒店を営む中国人が銃殺された。ロス市警本部殺人事件特捜班のボッシュは、事件の背後に中国系犯罪組織・三合会が存在することをつきとめる。報復を恐れず追うボッシュの前に現れる強力な容疑者。その身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。
著者等紹介
コナリー，マイクル［コナリー，マイクル］ ［Ｃｏｎｎｅｌｌｙ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
１９５６年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる
古沢嘉通［フルサワヨシミチ］
１９５８年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
140
娘煩悩なボッシュに訪れた娘の誘拐。しかも異文化都市香港。これは子を持つ親ならばこれ以上ない恐怖だ。不屈の男ボッシュもまた例外ではない。人は護るものが出来ると支えが出来、どんな苦難に陥っても乗り越える原動力となる。自分を必要としている人がいることで心に一本の芯のようなものが出来るが、護るものは弱点にもなる。支えを失うと人は弱くなる。自分を必要としている人は即ち自分が必要としている人だったことに気付かされ、それを失うことが恐怖に変わる。刑事という職業に就く人間はおしなべてこのような想いを抱いているのだろう。2019/07/27
ケイ
131
いつの間にか娘も親なしでモールに出かけられる年頃に。今回は、チャイニーズマフィア絡みで、娘とレイチェルが住む香港も舞台となる。昨年、香港を旅行した私としては、描かれる街やストリートが浮かんでくるので、それは嬉しいのだが...、主人公を事件に巻き込むために前作くらいから最初の場面展開が少々強引になってきている気がする。コナリーファンとしては残念だ。しかし、後半に期待したい。2018/05/21
KAZOO
74
かなり前にちょっとした関係のあった、食料品店を営む中国人が殺されその関係で中国人を逮捕した。そこから今度はボッシュの娘が誘拐されて香港へ出向くことになります。前の奥さんとの共同戦線でどうなるのでしょうかね。かなり国際的になってきましたね。ディーヴァーに似てきたのでは？2015/04/09
stobe1904
48
ボッシュの元妻と娘が住む香港を舞台とするハリー・ボッシュシリーズ。LAで殺害された中国人店主の事件を捜査するボッシュが事件の背後にある香港系マフィアを追い始めた途端、香港在住のボッシュの娘が誘拐されてしまう。上巻からスピード感あふれる展開にちょっと戸惑いつつ、下巻に期待。パパとして戸惑うボッシュに賛否両論ありそう。2016/11/21
みみぽん
43
ロスエリアで小売店の中国人が銃殺され、ボッシュは事件の背後に潜む中国系犯罪組織三合会を追っていく。発売当時から、あらすじ的に食指をあまりソソラレなかったけれど、これを読まなきゃ先に進めず。前後にマンネリ化も囁かれたころ、、しかし微妙な懐疑心もなんのその。テンポよくポンポン進む相変わらずの面白さ。張り込み予算、新たな指紋鑑識システムなど内部事情も興味深い。相棒の子持ち刑事や謎がありそうな刑事チューの存在なども目が離せず。上巻ではシリアスさはほぼ感じられず、ひたすら小気味よくエンタメに徹す。下巻はどうなる～ 2021/07/29
