出版社内容情報
イケメン、秀才、野球部エースの喜多義孝とふつうの女子高生の宮下奈緒。幼馴染二人の恋は遺された少女の日記により歪みを見せ始め。イケメン、秀才、野球部エースと、すべてにおいて完璧な「選ばれし」喜多義孝と、幼馴染で「可もなく不可もない」宮下奈緒。想いを告白する喜多に、平穏な学園生活を望む奈緒は冷めた態度をとるが、彼を突き放すこともできないでいた。しかし奈緒は喜多が抱えていた孤独を知り、自分が彼に恋をしていることに気付く。
ようやく付き合い始めた二人だが、奈緒は付き合う前と態度を変えず、喜多をやきもきさせるばかり。さらに十年前に自殺した少女・新田真実の日記を手にした喜多は、徐々に精神の不安定さを見せ始め――。
私は文学を高尚なものにはしたくはなくて、ドストエフスキーやバルザックのように三面記事を読んでネタにするような娯楽読みものでありたいと、この小説を書きました。――鹿島田真希
芥川賞作家・鹿島田真希が描く、世界で一番残酷な初恋の物語。
鹿島田 真希[カシマダ マキ]
著・文・その他
内容説明
頭脳、運動、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは幼馴染の「可もなく不可もない」宮村奈緒。喜多の告白を拒んでいた奈緒だが、彼の孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記に精神を侵されていき―。芥川賞作家が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。
著者等紹介
鹿島田真希[カシマダマキ]
1976年東京都生まれ。白百合女子大学卒業。1998年『二匹』(河出文庫)で第35回文藝賞受賞。2005年『六〇〇〇度の愛』(新潮文庫)で第18回三島由紀夫賞受賞。2007年『ピカルディーの三度』(講談社)で第29回野間文芸新人賞受賞。2008年『ゼロの王国』(講談社文庫)で第5回絲山賞受賞。2012年『冥土めぐり』(河出書房新社)で第147回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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