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講談社文庫
カジュアル・ベイカンシー―突然の空席〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062777728
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

稀代のストーリーテラーが描きたかった、類まれなる群像劇。ラスト70ページの見事さ、衝撃……忘れられない読書体験になる!イギリス西部の田舎町、パグフォード。議員のバリーの突然死により、議席に「突然の空席=カジュアル・ベイカンシー」が生まれた。その空席をめぐる選挙に立候補したのは3人。
立候補者と議員の家族、そして「フィールズ」の住人である家族が中心となり、選挙に向かって物語は進む。選挙活動が続く中で、さまざまな「戦い」が明らかになる。「子ども同士の戦い」「富裕層と貧民層の戦い」「嫁姑の戦い」「親子の戦い」「恋人同士の戦い」――。
町の人々の素顔が明らかになり、広がった物語が一気に本流にまとまったときの素晴らしさ。稀代のストーリーテラーがどうしても描きたかった物語がここにある。

「胸が張り裂けそうな気持になる。もうこれ以上ページはめくれないとさえ思う。でも同時にやめるにやめられない」ディープティ・ハジェラ/アソシエイティッド・プレス

「この上なく素晴らしい小説だ……これは本物だ。著者名がJ.K.ローリングでなかったとしても私は意見を変えない」デイヴィッド・ロビンスン/スコッツマン

「野心的でまばゆいばかり。神をも懼れぬ、人の心をかき乱すような大長編。小説とはそもそもこういうものだ。ウソやインチキなど微塵もない。人間とは何か、小説とは何かを知り尽くした者のみが書ける深い感動を呼ぶ物語」レヴ・グロスマン/タイム・マガジン

「忘れがたく素晴らしい登場人物たち…鮮烈な読書体験。心の底から揺さぶられた」エリザベス・グレイック/ピープル・マガジン

「あまりにも面白くて止まらない」マルコム・ジョーンズ/デイリー・ビースト

「ドンドン押しまくられるような読後感」ウォール・ストリート・ジャーナル

「心から感動した」モニカ・ヘス/ワシントン・ポスト

「現代の格差社会を鋭くえぐる悲喜劇。人はどのように生きてゆくべきかというテーマが非常に読みやすい物語で語られる」エマ・リー-ポッター/デイリー・エクスプレス

「『カジュアル・ベイカンシー』は実に魅力的で素晴らしい小説だ。我々の心をつかんで離さない……J.K.ローリングは本当に勇気のある作家だとみずから証明した」
ヘンリー・サットン/ミラー

Part 3
Part 4
Part 5
Part 6
Part 7
1巻▼Part 1/(Olden Days)/Part 2


J.K・ローリング[J.K ローリング]
著・文・その他

亀井 よし子[カメイ ヨシコ]
翻訳

内容説明

突然の空席が生じた議席に立候補したのは3人。選挙活動が続く中で、さまざまな「戦い」が明らかになる。「子ども同士」「富裕層と貧民層」「嫁姑」「親子」「恋人同士」―。町の人々の欲望が明らかになり、ぶつかり、濁流となって衝撃と感動のラストへ!稀代のストーリーテラーがどうしても描きたかった物語がここにある。

著者等紹介

ローリング,J.K.[ローリング,J.K.] [Rowling,J.K.]
1997年から2007年にわたって出版された「ハリー・ポッター」シリーズ全7巻の著者。全世界74ヵ国語に翻訳され、200以上の国々で総計4億5000万冊以上を売り上げる。映画は8本制作されいずれも大ヒットを記録。児童文学への貢献により大英帝国勲章、オウスチュリア王子勲章、レジオンドヌール、アンデルセン賞など数々の受賞歴がある。また、恵まれない子どたちのため多くのチャリティ団体を支援している

亀井よし子[カメイヨシコ]
文芸翻訳家。翻訳学校での教鞭もとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Sugi Takahiro

3
ハリーポッターとは全く別の、ドロドロ、ギスギスした政治と人間関係のお話。架空の町で突然死した議員の席を埋める立候補者とその家族、地域社会の閉塞性と人間の不合理な面を生々しく描いている。終盤の崩壊具合に唖然とさせたれた。 良い意味でハリーポッターと同じ作者とは思えない作品。ただ登場人物の多さに最初は戸惑う。2014/11/07

j

3
最後のシーンは感動した。救われないところが多かったけど現実はそんなものかもしれない。厳しい現実のなかでもそれでもたくましく生きていくしかない。日本でもイギリスでも悲惨な状況はあまり変わらないと感じた。そんな社会を無視せずに描き、単純なハッピーエンドで終わらなかったことがこの作品のよさだと思う。2014/03/02

如月睦月

2
登場人物たちがそれぞれの問題に直面した時の話。個人的にアンドルーとガイアとスクヴィンダーが仲良くなっていったのは微笑ましかった。2019/03/26

1
細かすぎるように感じる人物描写や登場人物の背景描写は、クライマックスのカタルシス的な展開を楽しむために必要不可欠なものだった。とはいえ、楽しみながらもちゃんと胸が苦しくなった。無関心。見て見ぬふり。私は見てるよと、作者に言われているような気分。「どの星がすでに死んでいるかを知って、耐えられる人がいるだろうか?じつはみんな死んでいるのだと知って、耐えられる人などいるだろうか?」もっと読み込みたいけれど、もう一度読むのは、少し時間をおいてからじゃないと無理かもしれない。2024/01/30

1
下巻の終盤、胸にこみ上げるものがありました。一人の男の死が呼び寄せたのは崩壊と死でようやく再生された繋がり。 やりきれない希望の光が、彼女の人生という道をどんな時でも照らして欲しいです。 J.K.ローリングは素晴らしい。2018/12/20

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