講談社文庫<br> ミッドウェー戦記〈下〉

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講談社文庫
ミッドウェー戦記〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062777476
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「赤城」「加賀」「蒼龍」が被弾。ただ一隻残った「飛龍」の死闘が始まった――。機動部隊最後の砦、「飛龍」の奮戦とその最期。一瞬の隙を衝かれ空母三隻が被弾。日本海軍機動部隊が大混乱に陥るなか、ただ一隻残った「飛龍」の死闘が始まった。そのすさまじき奮戦と壮絶な最期。そして、傷ついた米空母に止めを刺さんとする潜水艦の苦闘。生き残った将兵たちを訪ね歩き、貴重な証言を得た筆者が著す戦記ドキュメントの金字塔。

第二部 喪失
    5 被爆直後(承前)
    6 飛龍死闘 
第三部 生者
    1 激闘の末 
    2 混乱続く 
    3 軍艦衝突 
    4 伊号奮戦 
    5 生者必滅
     
講談社文庫版あとがき 
解説  神立尚紀
(上巻)
第一部 戦端
    1 空母炎上 
    2 暗雲低迷 
    3 抜錨前後 
    4 待ち伏せ 
    5 勝運消滅 
    6 濃霧の中 
第二部 喪失
    1 索敵遅延 
    2 島上爆撃 
    3 敵情不明 
    4 意見具申 
    5 被爆直後


亀井 宏[カメイ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

一瞬の隙を衝かれ空母三隻が被弾。日本海軍機動部隊が大混乱に陥るなか、ただ一隻残った「飛龍」の死闘が始まった。そのすさまじき奮戦と壮絶な最期。そして、傷ついた米空母に止めを刺さんとする潜水艦の苦闘―。生き残った将兵たちを訪ね歩き、貴重な証言を得た筆者が著す、戦記ドキュメントの金字塔。

目次

第2部 喪失(承前)(被爆直後;飛龍死闘)
第3部 生者(激闘の末;混乱続く;軍艦衝突;伊号奮戦;生者必滅)

著者等紹介

亀井宏[カメイヒロシ]
1934年、東京都葛飾区に生まれる。1964年、文芸誌「新潮」に小説を発表し、作家デビュー。1970年、『弱き者は死ね』で小説現代新人賞受賞。三十代半ばのころから太平洋戦争に関する調査を始め、戦場体験者の証言を聞くために全国をまわる。その聞き取り資料は、第一級の史料として近現代史研究家の間で高い評価を得ている。1980年、『ガダルカナル戦記』(光人社、のちに光人社NF文庫)で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

116
ミッドウェー海戦で日本軍は第一機動部隊の空母四隻、作戦の混乱から重巡一隻、艦載機約三百機を喪失。米軍は空母一隻と艦載機の喪失。このままガダルカナル作戦に突入し消耗戦にて日本の敗戦は濃厚となる。驕慢と情報漏洩、索敵の不備から二兎を追い一兎も得ず大敗を喫したミッドウェー作戦。仮に勝利してもどこでアメリカと講和が結べたか。調停国はあるか。日本は枢軸国との協調を選んだ。それが米国の第二次大戦の参戦の糸口を与えた。結果を知っている私達が当時の批判をするのは容易い。しかし、国運をかけた外交の重要性を忘れてはならない。2016/07/09

フロム

4
下巻は盛り込みすぎで若干とっちらかかった感があるが、それでもこの人の筆力は凄まじいと言うか執念じみた物がある。かなりの項を割いてかかれてる残された空母飛龍の死闘、伊168の奮闘、重巡最上の奇跡の帰還などは殆ど劇画じみて現実感が無い。ルポとしてみると同じ搭乗員でも状況によって「見た」証言がまるっきり違うなど。前巻の繰言になるが当事者に会って証言を聞く事の重要性が再認識される。2015/05/18

チャメ

4
頑張って読了。素晴らしい戦記でした。読む力も問われますが、それは難解というのではなく、限りなく緻密であるためです。印象的だったのは残された空母飛龍の最期、艦衝突と敵空襲、伊号168潜の奮闘です。いずれも複数の証言や資料から検証され個々人の思いなどが手に取るように窺え大変興味深かった。ミッドウェー海戦とは、一体何だったのか。敗けに理由あり、ともいうが、本著から読めるのは当時の日本人に悪人や愚考はなく、むしろ現代人と比較にならない懸命な生き様から生まれた思想のぶつかり、そして偶然がもたらした悲劇なんだと思う。2014/04/26

スイカマル

3
戦争体験者が減少するなか、実際見聞きした人の話をもとにして書かれたこの本は、あとの世にとって大いに価値がある本であろう。安易な反戦論を唱える前に多くの人にこの時代をもっと詳しく知ってもらいたい。2014/08/21

iron_fu

2
上下巻とも充実の内容。当事者一人一人の証言を丁寧に繋ぎ合わせるだけではなく、必要があると見れば文章の構成や体裁を犠牲にしても、矛盾する証言や注釈を挿入していく筆者の姿勢が素晴らしい。有事の際の記憶など曖昧なところや誤りがあって当然である。本書の当事者たちのそうだろうし、中には虚偽などもあるかもしれない。そういったものも丸々読ませてくれ、信頼に足ると思わせてくれる上、単純に戦記物としても面白い。よい読書が出来た。2018/02/17

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