出版社内容情報
読書のプロのブレンダーがお届けする「謎」シリーズ。今年の選者は、辻村深月。70年代、80年代、90年代から選ばれる名作とは?何時(いつ)、どこで、誰が、何を、何故、どのように? ミステリーの基本「5W1H」を手掛かりに魅惑的な謎を解く。
シリーズ第八弾の案内人はいま最も注目を集める作家・辻村深月。自身の思い出も含めた書下ろしの解説とともに、一九七七年、一九八七年、一九九七年の七つのベストミステリーをご堪能ください。
序文 今野敏
はじめに 選者 辻村深月
When(いつ)/選者のひとこと
音の密室 今邑彩
Where(どこで)/選者のひとこと
神風の殉愛 森村誠一
Who(だれが)/選者のひとこと
猟奇小説家 我孫子武丸
裁かれる女 連城三紀彦
What(なにを)/選者のひとこと
仰角の写真 日下圭介
Why(なぜ)/選者のひとこと
みぞれ河岸 都筑道夫
How(どのように)/選者のひとこと
背信の交点 法月綸太郎
さいごに 選者 辻村深月
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
辻村 深月[ツジムラ ミヅキ]
編集
内容説明
何時、どこで、誰が、何を、何故、どのように?ミステリーの基本「5W1H」を手掛かりに魅惑的な謎を解く。シリーズ第八弾の案内人はいま最も注目を集める作家・辻村深月。自身の思い出も含めた書下ろしの解説とともに選んだ、一九七七年、一九八七年、一九九七年の七つのベストミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いしかわ
61
辻村深月の名前に惹かれて購入。ここまで出来上がっていて、引き込まれるアンソロジーは そう無い。全てミステリとして完成度が高く、先を先をと急いで読み進めていたら、あっという間に読了してしまった。手にしたことのない作家を知る良い機会になり、新鮮でもあった。私の大好きな世界観を持つ辻村深月さんの選ぶ いくつものミステリーたち。この一冊で、十分すぎるほどのミステリを楽しむことが出来る おすすめの小説。2014/03/07
ねむねむあくび♪
58
図書館の本。お気に入りさんの感想を読み借りてみた。短編集とはいえ、ぎっしり詰まった充実のラインナップはずっしりと面白かったです!!特に【who】の「猟奇小説家」「裁かれる女」が、予想がつくものの、テンポよく進む展開に震えながらも楽しませてもらいました!!(≧∇≦)辻村深月さんの好みを知る意味でも、面白かったです♪(^^)2015/09/23
優花 🍯モグモグ
53
辻村さんが案内人となって選んだアンソロジーは、『5W1H』いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、6つの要素を活用して、それぞれの短編を当てはめた作品になっていて面白く読めました。最初は、今邑さん目当てだったけれど予想以上に楽しめる一冊でした。2015/04/02
たち
47
どの作家さんも好きな方ばかりで、ご馳走のてんこ盛りのような本でした。特に面白かったは、いつの間にか立場が入れ替わる、連城三紀彦さんの『裁かれる女』と、SFチックだけどラストに唸った、都筑道夫さんの『みぞれ河岸』です。そして“5WIH”でカテゴライズされた作りは分かりやすくて秀逸でした。2020/04/13
usarlock
31
辻村深月さん選、5W1Hで分類するという変わった趣向のミステリ短編集。個人的には都筑さんの「みぞれ河岸」と日下さんの「仰角の写真」が好きです。「みぞれ~」はこれだけ少ないページで美しい情景を描き、不気味な展開にもっていけるのが凄い。都筑さんはなめくじ長屋シリーズを読んで自分には合わないと思っていたが、他のものも読んでみたくなった。どの話も質が高く、楽しく読めたが全体的に少し偏りを感じる。殆どの話で浮気が動機の一部になってるし…まぁそもそも浮気が題材のミステリが多いということかもしれませんが。2014/09/14