出版社内容情報
横浜。バーのオーナーで画家の私には時折会うだけの女がいる。響子。彼女の死の病を知り、最期の作品を彼女に刻みつけようと考えた。生と死のはざまでほとばしる情念。これが北方謙三だ。 定期的に食事はするが、踏み込まない。響子とは二十二年、そうしてきた。死期が近いと告げられるまでは。硲(はざま)冬樹は画家。売れない絵描きではない。横浜に数軒の酒場を持つ。硲の絵を望んだ響子。消えゆく裸身をキャンバスにして、硲は鑿(のみ)を手にした硲は消えない絵を刻みつけようとする。男と女、北方ハードボイルドの到達点!
第一章 西埠頭
第二章 蝉の日
第三章 揺曳の街
第四章 キャンバス
第五章 水色の牙
北方 謙三[キタカタ ケンゾウ]
著・文・その他
内容説明
定期的に食事はするが、踏み込まない。響子とは二十二年、そうしてきた。死期が近いと告げられるまでは。硲冬樹は画家。売れない絵画きではない。横浜に数軒の酒場を持つ。硲の絵を望んだ響子。消えゆく裸身をキャンバスにして、硲は鑿で消えない絵を刻みつけようとする。男と女、北方ハードボイルドの到達点!
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒。’70年「明るい街へ」でデビュー。’83年『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞、吉川英治文学新人賞、’85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。’91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞、2004年『楊家将』(PHP研究所)で吉川英治文学賞に、’06年には『水滸伝』全19巻(集英社)で司馬遼太郎賞に輝いた。’09年日本ミステリー文学大賞受賞が決まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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k5
GAKU
ブラックジャケット
ume 改め saryo
タナー