出版社内容情報
官能の矢に射られたわたしは修道女――。俗世から隔離された修道院で、かしいましい尼僧たちが噂をするのは……。紫式部賞受賞作。ドイツの古い修道院に暮らす尼僧たちの、聖俗の区別も超越した共同生活。
官能の矢に射られて駆け落ちした尼僧院長をめぐる噂と、内面の真実。
ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だった――。
紫式部文学賞受賞作。
第一部 遠方からの客
第二部 翼のない矢
多和田 葉子[タワダ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だった―。紫式部文学賞受賞作。
著者等紹介
多和田葉子[タワダヨウコ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルグ大学修士課程修了。チューリヒ大学博士課程修了。ベルリン在住。’91年「かかとを失くして」で群像新人文学賞を受賞。’93年「犬婿入り」で芥川賞を受賞。ドイツ語での文学活動に対し、’96年シャミッソー文学賞、2005年ゲーテ・メダルを授与される。’00年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花賞、’02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、’03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、’11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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rico
aoringo
こばまり
とりあえず…
sin