出版社内容情報
4人を射殺した弁護士は「無法地帯」という抜け穴を使って無罪に。国立公園の高温菌をめぐる企業の陰謀も絡み、シリーズ中屈指の作品
4人を射殺した弁護士は「無法地帯」という抜け穴を使って無罪に。国立公園の高温菌をめぐる企業の陰謀も絡み、シリーズ中屈指の作品
内容説明
イエローストーン国立公園で四人の若者の射殺事件が起きた。しかも出頭してきた犯人は、“死のゾーン”と呼ばれる法律の抜け穴を巧妙に使って釈放されてしまう。調査を依頼された猟区管理官ピケットは、犯行動機に大きな企業陰謀がからんでいることに気づく。全米ベストセラーの超一級必読ミステリー。
著者等紹介
ボックス,C.J.[ボックス,C.J.] [Box,C.J.]
ワイオミング州で生まれ育つ。牧場労働者、測量技師、フィッシング・ガイド、ミニコミ誌編集者などさまざまな職業を経て旅行マーケティング会社を経営。2001年、猟区管理官ジョー・ピケットを主人公にしたデビュー作『沈黙の森』で絶賛を浴び、主要ミステリー新人賞を独占した。ワイオミング州シャイアンに家族と在住
野口百合子[ノグチユリコ]
1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
78
「頑張れジョー!」シリーズ6。知事の依頼で、射殺事件を調査すべく猟区管理官へ返り咲いたジョー・ピケット。舞台はイエローストーン国立公園である。対外的には寡黙で高潔なイメージのパパが耳を赤くしたり、手が震えそうだったり、妻にメロメロで自分の過去は棚に上げて嫉妬してみたりと心の声が駄々漏れなとこがツボ。ホームドラマとスリラが緩急つけて絡み合い展開していく通常運転だが、今回はそれに加えてイエローストーン公園観光ができる♪ 素晴らしい。いつも一気読みさせられてしまう。でもこんな危機ばっかりのパパはイヤだな(笑)2020/10/09
Panzer Leader
65
失職したジョーは知事の依頼で猟区管理官に復帰しイエローストーン国立公園で起きた殺人事件の調査を行う。だがところ変わってもカークラッシャーでトラブルの渦中に身を置く天才(あー、他にもこんな人いるなあ)の属性をいかんなく発揮。もうこちらも慣れてしまって驚かないし多分こんな感じが続くんだろうなと思われる。しかしマフィアやカルテルの世界でもないのに悪党が多すぎる。最後のネイトの逮捕はちょっとインパクトはあったけど、まあ彼の事だからなんとかできるだろうと安心感を持って読み終える。今シリーズで一番面白い作品だった。2021/09/10
タツ フカガワ
59
モンタナ、アイオワ、ワイオミング3州に跨がるイエローストーン国立公園で4人の若者を射殺したと男が出頭するが、3か月後男は釈放される。そのころ猟区管理官を解雇されたジョー・ピケットのもとへ、ワイオミング州知事ルーロンから先の事件の真相を探るよう特命が下る。イエローストーンの雄大な自然が深く関わるミステリー・サスペンスで、そこにピケット一家の家族愛が絡むのが常だが、今回はジョーの不幸な生い立ちも描かれる。ちょっと詰め込み過ぎかも。それでも終盤の展開は圧巻。お約束の州支給の四駆車はイエローストーンの熱水で瞬殺。2024/11/23
アルラ
24
読み友さんから拝借して通読。ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ。なんで今まで読まなかったのか後悔しきり。今回は舞台となるイエローストーン国立公園の広大さにも負けないほどのスケール大の陰謀で、一度食いついたら離れないスッポンのジョーに応援しまくり。彼はいったい何時になったら功労を認められるんだろうか?それに必殺仕事人のあの人が~いや~やめて~!FBIの腹黒スッポンめ。この続きは絶対追わねば&第二作の「逃亡者の峡谷」(電子書籍限定)も読みたい。2020/04/10
himehikage
21
これを読んでいるとイエローストーン国立公園にある「オールドフェイスフル・イン」とはどんな建物なのか画像を探して見たくなるに違いない。すごいねー、1世紀以上も前に変人が建てたんだね。この建物と、突然噴出して数百メートル圏内を熱湯で茹で上げてしまう間欠泉の題材だけで十分魅力的な巻だった。ネイトどうなる?2020/06/19