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講談社文庫
光と影―渡辺淳一セレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062775588
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

同日に同じ医師によって手術を施された二人の男。執刀医の気まぐれが、二人の運命を光と影に分かつ。直木賞受賞作を含む傑作短編集。渡辺淳一セレクション

戦場で腕に銃創を負った二人の兵士。軍医は、一人の腕は切断したが、ふとした思いから、もう一人のそれは残した。そんなほんの偶然が両者の明暗を分け、市井の人となった前者は悶死し、軍に残った後者は陸相、首相へと上り詰めた――。
実際の出来事をもとに描いた表題の直木賞受賞作など、傑作小説四篇を収録。

※本書は、1970年10月に文藝春秋より単行本として、1975年6月に文春文庫として、2008年2月に文春文庫(新装版)として刊行されました。

光と影
宣告
猿の抵抗
薔薇連想


渡辺 淳一[ワタナベ ジュンイチ]
著・文・その他

内容説明

戦場で腕に銃創を負った二人の兵士。軍医は、一人の腕は切断したが、ふとした思いから、もう一人のそれは残した。そんなほんの偶然が両者の明暗を分け、市井の人となった前者は悶死し、軍に残った後者は陸相、首相へと上り詰めた―。実際の出来事をもとに描いた表題の直木賞受賞作など、傑作小説四篇を収録。

著者等紹介

渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。’80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しげ

61
30年以上ぶりの渡辺淳一さん、直木賞の「光と影」没後10年ほど経ちますが初読みでした。陸軍士官学校の同期2人が辿る非情な運命が描かれます。医療を舞台に描かれる渡辺作品全般に言える事は、医師としての生業から生死、幸不幸は抗えない運命と表裏一体であり嘆くも笑うも同じ人生…その儚さを諭し伝えていると思う。どう受け止め生きて行くかは自分次第と改めて感じました。2023/03/26

てん06

14
医学や病気に翻弄される人たちを描いた短編集。いずれもとても面白く、時間を忘れて読んだ。渡辺淳一は、初期の頃の作品や、歴史ものが面白い。いずれの作品も、病を得たことによる狂気のようなものがあって凄みのようなものが感じられる。いずれにせよ佳作だと思います。2016/07/06

マーシュランド

12
この作品は面白かった▼整形外科医だった渡辺先生の魅力がたっぷり▼あとがきも参考になりました▼200552020/09/08

ただぞぅ

10
西南戦争で受傷し片腕を粉砕骨折した2人の陸軍大尉。当時は、切断が一般療法であったため、当然2人とも片腕になるのを覚悟。しかし軍医の思いつきで、切断と残存療法に分けられた2人の末路と心情が描かれている。その後の両者の運命は、光と影のごとく明暗が分かれている。 ふとした偶然やきっかけで歩む人生が変わると思うと人生の不思議さ、不確かさを感じられずにはいらなれない。出世した寺内との関係がなくなると穏やかになった小武。寺内の出世にただ嫉妬していただけと気づく。所詮運命には抗うことは1人相撲のようなものかもしれない。2023/02/17

Aiichiro Nakajima

6
半フィクは、私がはまる カテゴリーだにゃ😸2021/01/10

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