講談社文庫
阿寒に果つ―渡辺淳一セレクション〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062775243
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

二十年前、冬の阿寒で自殺した天才少女画家・時任純子。作家の田辺俊一は、初恋の相手・純子のことを尋ね歩く。渡辺文学の初期代表作渡辺淳一セレクション

実在の天才少女画家との劇的な初恋を通して描く、「女という性」の不思議。
六人六様の回想が、自ら死を選んだ少女の短くも奔放な「生」と「性」を映し出す。
自身の初恋を描いた初期代表作。

二十年前、冬の阿寒で自殺を遂げた天才少女画家・時任純子。高校時代、純子に狂おしいまでの恋をした作家の田辺俊一は、彼女と関係した男たちの許を訪ね歩く。二十年の時を経て明かされる真実とは――。渡辺淳一が自伝的な要素を踏まえながら、一人の少女の短くも鮮烈な生と、彼女に翻弄される男たちの姿を描いた初期代表作。

渡辺 淳一[ワタナベ ジュンイチ]
著・文・その他

内容説明

二十年前、冬の阿寒で自殺を遂げた天才少女画家・時任純子。高校時代、純子に狂おしいまでの恋をした作家の田辺俊一は、彼女と関係した男たちの許を訪ね歩く。二十年の時を経て明かされる真実とは―。渡辺淳一が自伝的な要素を踏まえながら、一人の少女の短くも鮮烈な生と、彼女に翻弄される男たちの姿を描いた初期代表作。

著者等紹介

渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。’80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

37
渡辺淳一の青春時代の実体験を描いた、1人の天才少女と5人のオトコの物語。ぶっとんだ少女だが、誰しもこういった恋焦がれる思いは共感できるのではないだろうか。2019/02/28

との@恥をかいて気分すっきり。

24
著者が実際に体験した青春期の事件を題材にした自伝的小説。「男は女によってつくられることも多い」という著者の意見に共感する。というか、母親の胎内で育てられる運命から誰もが逃れられない。その意味で女性は海のように深く、太陽のように暖かい存在なのだと思う。多感な青年期の出来事を男は忘れることができない。2014/01/05

ケニオミ

9
初心な同級生渡辺淳一を翻弄し、自殺し果てた天才美少女加清純子。渡辺氏の性をテーマとする一連の小説の源は彼のこの経験にあるのではないかと思い、前々から読みたかった自伝的小説です。性的に奔放で、次々と男を変える純子。彼女の自殺の20年後にインタビューした、純子と深い関係に陥った男達は、異口同音に「純子は僕を一番愛していた」と述べます。彼女はなぜ自殺したのか? 彼女が一番愛していたのは誰なのか? 本当に知りたい疑問に、渡辺氏は小説という形で答えようとしますが・・・。非常に興味深い本でした。2013/11/18

ココ

7
「死に顔の最も美しい死に方はなんであろうか」この一文にとても惹かれ、読み始めた。 主人公が純子というヒロインに恋した人達を追い、当時の話を聞いていく。水晶の結晶のような多面性を持つ純子が当時どのような気持ちで様々な人たちと同時期に恋を重ねていたかが恋人目線で描かれており、読んでいて伏線回収のような気持ちよさがあった。 北海道の冬が主に舞台となっているため、文字から浮かぶ情景も綺麗なものであった。また、これがほぼ自伝だというのが驚きである。 かなり気に入ったため、読み終わってしまったことが少し寂しい。 2018/02/05

Sarah(サラ)

7
初めて読んだのは、中学か、高校に入って間も無くのことだったと思う。純子と同じ年代だ。けれど、内容は全く覚えていない。同年代とは、、、自分の幼稚さが今更ながら感じた。そして歳をとった今読んでも彼女ほどに深く生きてはいないようにしか思えない。全ての女性が純子のある一面を持っているなんて、そんな言葉を書かれて 自分の薄っぺらさを思い知らされた気がする。そして、私も愛する事が出来ない自分に気付く。2015/09/09

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