出版社内容情報
進化&純化し続けるGシリーズ関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」! 探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが? ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか? Gシリーズ第7作!
プロローグ
第1章 さまざまちらほら
第2章 ときどきはらはら
第3章 つぎつぎまたもや
第4章 さらさらぜんぜん
エピローグ
森 博嗣[モリ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか?Gシリーズ第7作。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
179
目薬を使った犯罪がテーマだが、今回私が感心したのはシリーズでギリシャ文字の使われ方が最も自然だったこと。単純に我々の日常世界にもαが付いた目薬が出回っていることがギリシャ文字が使われたことへの抵抗感を無くしている。奇妙な題名だなぁと思ったが、今では目薬αというネーミングは全く違和感がない。またもや色んなことが次回以降に持ち越された。去り行こうとする者もあれば、退場したかに思えた者が再浮上したり、新たな登場人物もあり、人物相関も色々と変化が目まぐるしい。真賀田四季の影も濃くなり、はてさてどーなるのやら。2024/05/25
KAZOO
143
Gシリーズもこれを含めて後4冊になっています。今まであまり筋らしい筋がなかったのですが、若干登場人物も増えて少し起伏が出てきたように思えます。全10冊を読み終わらないと作者の意図がどこにあるかわからないのでしょうが、探偵や四季のの影がちらついてどのようになるのかだけが楽しみです。2016/08/24
gonta19
119
2013/1/15 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2024/10/31〜11/3 久しぶりのGシリーズは7作目。関西で発見された劇物入り目薬、ほぼ同時期に加部谷が発見した死体が握りしめていたのも同じ目薬で、名前にアルファが含まれていた。事件の裏にちらつく真賀田四季の影。探偵・赤柳が事件を追う。 メインの事件も気になるのだが、加部谷と海月くんのサブストーリーにも劇的展開が。8作目でどうなるんだろう。2024/11/03
カメ吉
98
もうシリーズ完結と勘違いしてた『Gシリーズ』。まだ続きがありました。今回は目薬に劇薬が混入される事件から始まり殺人事件も発生する。いつものC大のメンバー加部谷、海月、雨宮たちと探偵の赤柳が謎に迫ります。ミステリーですが展開は明るい雰囲気で加部谷と海月の恋バナまであって楽しめた。結末は犯人は予想通りでしたがそれ以上などんでん返しなトリックもあり最後にも意外な展開もあり面白かった。西乃園さんはS&Mの頃から比べると随分と大人の女性になられた感じでした。2020/04/18
おたま
79
Gシリーズ七作目。今回は目薬に劇物が混入するという、連続目薬劇物事件(?)。劇物が混入していたのは、ある製薬会社の目薬「アイセーブα」、出ました「α」です。これまでのギリシャ文字事件と関連があるんだか、どうか。単発の事件としては、連続事件なのかどうか、解決されたのかどうか、どうもよく分からない。しかし、真賀田四季や島田文子の名も出てくるし、背後で何かの組織が関与していることも伺われる。大きく物語は進行しているようなのだ。今回は赤柳の活躍が目立つが、赤柳の正体もイマイチはっきりしない。2023/07/19