講談社文庫 Ｓｐｉｒａｌめくるめく謎―ミステリー傑作選

日本推理作家協会【編】

講談社（2012/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 477p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062774277
• NDC分類 913.68
• Cコード C0193

出版社内容情報

道尾秀介『ケモノ』、石持浅海『駆込み訴え』、乾ルカ『モドル』、澤本等『第四象限の密室』、柄刀一『身代金の使い方』、田中啓文『渋い夢～氷見耕太郎の事件簿』、法月綸太郎『しらみつぶしの時計』、薬丸岳『ハートレス』

内容説明

椅子の脚に彫られた謎の文字。「僕」はその意味を見抜き、４３年前の事件の真相を掴むが…。（道尾秀介『〓（ケモノ）』）。完全犯罪成立、と思いきや意外な結末に。（柄刀一『身代金の奪い方』）。１４４０個あるうちのたった１個、“正しい時計”を探し当てよ！（法月綸太郎『しらみつぶしの時計』）。全８篇収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よしぱん]

★3 日本推理作家協会セレクションの2008年発表ミステリ短編8編。個人的なベスト3は・・道尾秀介「ケモノ」家に居場所がない青年、椅子の脚に書かれたメッセージから昔の一家惨殺事件を調べて。法月綸太郎「しらみつぶしの時計」24時間分＝1440通りの1分ずつ違う時計から論理だけで現在時刻を当てろ！石持浅海「駆込み訴え」テロ組織からの命令は『適当なコンビニで夜間バイトせよ』どゆこと？・・副題のめくるめく謎までじゃないけれど、全話どんでんしてくれていいね。

2021/02/16

[yu]

薬丸岳さんの「ハートレス」は『刑事のまなざし』で既読。 道尾秀介さんの「ケモノ」、乾ルカさんの「モドル」、石持浅海さんの「駈込み訴え」がよかった。 8作品中6作品がシリーズものらしい。道尾さんと乾さんは、ぜひ読まなくては。

2013/01/16

[てふてふこ]

殆どがシリーズ物。初めから知った上で読みたかったなぁ。乾ルカさんはホラーのイメージしかなかったので、「モドル」は以外でした。大学の奨学係登場「メグル」も読みたい。あと、関刑事と草馬探偵のコミカルなやりとりが面白かった、澤本等さん作品「第四象限の密室」シリーズ全て読みたい。薬丸岳さんの夏目刑事も全て読みたい。興味の幅を広げてくれる一冊です。

2016/01/16

[佐島楓]

石持浅海さんの「駆込み訴え」は長編で読んでみたいなと思った。乾ルカさんの「モドル」も人が死なないミステリで共感もできた。未読の作家さん含め全体的に面白かった。ミステリの醍醐味を味わえた。

2012/12/29

[サンディK３２]

ミステリー巧者による、八篇でお得な時間を過ごせました。四篇、七篇は脳ミソが揺れるタイプ。法月さんはIQ高いんでしょうね。『ハートレス』夏目さんと久々に会えた感覚。積読しすぎで、このてのを読まないと再読出来ないので、あの「優しい眼差し」に触れられたのはラッキーでした！

2017/06/19