出版社内容情報
23年前の事件と原発テロ計画、「エス」の存在。さまざまに絡み合う思惑。たったひとつの手がかりから真相に迫る二人の捜査官!
手がかりを、見つけだせ。
第54回江戸川乱歩賞受賞作家 末浦広海が書き下ろす
乱歩賞受賞後第一作にして最高の警察“捜査”小説!
青森県警の元似顔絵捜査官・杉澤洋二と警察庁警備局の警視正・成瀬公大が、核廃棄物最終処分場建設反対派が起こすテロを捜査する。県警、公安、警備保障会社、23年前の事件、そして“エス”――さまざまに絡み合う思惑を解くきっかけは、たったひとつの手がかりだった――。
警察小説の要、“捜査”を2つの視点から描ききる、これぞ警察“捜査”小説!
【著者紹介】
1964年兵庫県生まれ。関西学院大学経済学部卒業。2008年『訣別の森』で第54回江戸川乱歩賞受賞。
内容説明
二〇〇九年秋、「原子力ルネッサンス国際会議」を目前に控え、廃棄物最終処分場受け入れを推進する南湊町。反対運動家が乗り込み、テロとおぼしき凶悪事件が連続する。県警公安のエス(情報提供者)も殺害され、二十三年前の未解決事件と奇妙に符合した。原発バブルを巡る闇と悲劇を乱歩賞作家が描ききる。
著者等紹介
末浦広海[スエウラヒロミ]
1964年兵庫県生まれ。関西学院大学経済学部卒業。2008年『訣別の森』(講談社文庫)で第54回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nori
2
これも読んでた。10年以上前だけど。全く気づかず。再読に気付かない事多発、大丈夫か? 結構骨太で面白かった、2023/03/14
クジラ
1
犯人の特定につながる数多の伏線が敷かれている中で,もっとも怪しいと思しき人が首謀者だったというわかりやすい展開だったが,ストーリーの肉付けは結構なボリュームでなされており,読み物として楽しむことができた。もう少し過激な展開になるのかもという予想もしたが,極めて常識的な範囲での帰結となった。2022/01/12
ひーくん
1
全編通じて淡々とした表現、ある程度予測できる結末ではあるが、何故か引き込まれた。派手ではないが読んで損のない作品です。2012/11/06
おこう
0
★★★☆☆3/5