講談社文庫<br> 五五五文字の巡礼―魏志倭人伝トーク 地理篇

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講談社文庫
五五五文字の巡礼―魏志倭人伝トーク 地理篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062773485
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『魏志倭人伝』に出てくる漢字そのものを分解・解析して、本来の意味をあらためて問い直してみると、全く新しい風景が見え始めた。

『魏志倭人伝』に出てくる漢字そのものを分解・解析して、本来の意味をあらためて問い直してみると、全く新しい風景が見え始めた。

内容説明

『魏志倭人伝』を構成する漢字をひとつひとつ徹底的に解読・分解すると、今まで誰も気がつかなかった秘密が立ち上がる。たとえば(至)と(到)の使い分けから、途中経過地と目的地の違いを知ることができる。魏の使節団の倭人国への航海と陸行の足跡を、全く新しい手法で辿った仰天の異色歴史小説。

著者等紹介

上野哲也[ウエノテツヤ]
1954年福岡県生まれ。県立田川高校卒業後、上京。小説家を志す。’99年に「海の空 空の舟」で第67回小説現代新人賞受賞。2001年に初の書下ろし長編である『ニライカナイの空で』で第16回坪田譲治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

書斎六尺

7
邪馬台国は何処か。その歴史ミステリーをこれまでも小説仕立ての本で数多く読んだ記憶がある。いずれも魏志倭人伝を読み解いていくのだが、これは他のものといささか違う。魏志倭人伝に使われる漢字そのものを元々の意味を解読しながら魏の使節団の道を辿るのだ。魏志倭人伝は「到」と「至」を書き分けている。刂(りっとう=立刀)は刀を鞘ごと腰から抜いて壁に立てかける事を意味する。従って「至」は途中経過を表し、「到」は目的地に着いた事を意味する。邪馬台国は何処かよりも寧ろ途中経過の漢字の謎解き・解読に知的好奇心をくすぐられた。2012/10/04

RYUJI's_Partner(ATM)

1
これは凄い。 トンデモ系と言えばトンデモ系だが、ここまで漢字にこだわっているのは面白い。 謎を解き明かす興奮のほんの一滴でも味わいたいなら読んで損はない。2012/09/27

魑魅魍魎

1
魏志倭人伝の解読を,漢字の成り立ちや使われ方から行う,トーク形式の小説.地理的なコトや歴史,考古学的なコトは殆ど考えないというユニークな方法が取られているが,納得の出来る解説も多い前半に比べ,後半は粗が目立つ.とはいえ,漢字の成り立ちを考える面白さや,空想を働かせる楽しさを示唆してくれる一冊.ゼヒ,刺青編も読みたいトコロ.2012/09/23

馬場誉志夫

0
魏志倭人伝を漢字一文字一文字を徹底的に分析し、意味をよみとく一冊。会話形式になっているため、重くなくすごく読みやすい!倭人の距離の正確性にはびっくり!!2016/03/05

てつ301

0
史書の読み方に対する姿勢には好感が持てました。邪馬台国に興味があるかたは、ひとつのアプローチとしてぜひ読んでみてください。また本家 中国で滅びつつある「漢字」。この世界的な文化遺産を守っていくことの大切さを教えていただきました。2014/02/19

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