出版社内容情報
乱歩賞受賞作『左手に告げるなかれ』の八木薔子が帰ってきた!欲と憎悪、金と名声、女達のタブーを八木が暴く!極上ミステリ5連作。進化し続ける美しきボディガード
人気絶頂アイドル・グループのリーダーが殺害された。もう一人の主要メンバーを警護する八木は、アイドルの命取りともなりうる思いもよらない人間関係を目の当たりにする。乱歩賞受賞作『左手に告げるなかれ』のヒロインが人間たちの哀しい性に寄り添い業と向き合う出色の連作ミステリ。<文庫オリジナル>
右手に秋風
去年の福袋
サボテン
ターニング・ポイント
バックステージ
渡辺 容子[ワタナベ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
人気絶頂アイドル・グループのリーダーが殺害された。もう一人の主要メンバーを警護する八木は、アイドルの命取りともなりうる思いもよらない人間関係を目の当たりにする。乱歩賞受賞作『左手に告げるなかれ』のヒロインが人間たちの哀しい性に寄り添い業と向き合う出色の連作ミステリ。
著者等紹介
渡辺容子[ワタナベヨウコ]
1959年、東京都生まれ。東京女学館短期大学卒業。1992年『売る女、脱ぐ女』で第59回小説現代新人賞を受賞。1996年『左手に告げるなかれ』(講談社)で第42回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジンベエ親分
46
八木薔子シリーズの第三弾。このシリーズ、着実に面白くなっている。第三弾ではあるが5編の短編中、保安士時代の話が4編、警護員時代の話が1編と、第一作「左手に告げるなかれ」と第二作「エグゼクティブ・プロテクション」の間の話となっている。保安士の4編も面白いが、やはり警護士となって血生臭い事件を無理なく物語中に出せるようになった「バックステージ」が抜群の面白さ。アイドルグループのリーダーが惨殺され、犯人と疑われるもう1人の主要メンバーを警護する話。ハードボイルドなのに主要登場人物がほとんど女性(^_^)/2019/02/09
kei@名古屋
23
「左手に告げるなかれ」と「要人警護(エグゼクティブ・プロテクション)」とのミッシングリンクがこの作品ですね。まさにターニングポイント。これを読んでないと次の作品は違和感だらけだろうなぁ。意外と好きな短編集。2014/08/11
みさどん
20
八木薔子、なんて男前な女性。己にも人にも厳しく、仕事を完遂していく。保安士は、万引きや不正購入者を捕捉する仕事で、過度の緊張や危険と隣り合わせのタフな仕事。さすがの彼女はキャリアアップをしていき、すごい恋人もできる。仕事が広がっていく明るい終わり方の連作なのがスカッとする。2016/11/03
papako
20
八木薔子シリーズ。不倫のつけで証券会社から保安士へと転身した主人公の時系列で並んだ短編集。万引きを追い詰める淡々としたシーン。達観しているようで熱い主人公。女のハードボイルドって感じ。この人の文章も好み。短編でも楽しめました。要人警護に配置換えされた主人公の話も読みたいです!2013/03/15
読み人
14
保安士からボディーガードへまさかの転身。その一連の流れが詰め込まれた短編集。最終話バックステージでは犯人への伏線が張られながら真犯人が意外な所に。全体的にカッコ良い女性が活躍する作品。2016/03/01
-
- 和書
- 鈴木真砂女全句集