出版社内容情報
最前線で活躍する弁護士が、意を決して筆をとった問題作。司法もアメリカに占領される時代がもうすぐそこに!
最前線で活躍する弁護士が、意を決して筆をとった問題作。司法もアメリカに占領される時代がもうすぐそこに!
内容説明
二〇二〇年代の日本。経済制圧に続き司法の世界も容赦なく、アメリカン・スタンダード一色に塗りつぶされてしまった。利益追求型の米資本法律事務所には正義は不要。司法の“主権”さえも失った日本は、もう日本ではなくなっていた。実力現役弁護士が、迫り来る司法の危機を生々しく描いたリーガルサスペンス。
著者等紹介
鈴木仁志[スズキヒトシ]
1966年、東京生まれ。弁護士、東海大学法科大学院教授。早稲田大学法学部卒業。東京弁護士会司法研究基金対象者として、米国にてADR(裁判外紛争解決)を研究。不動産、知的財産、エンタテインメント、メディア等の分野を中心とする民事事件・商事事件等さまざまな案件の解決(代理、調停)及び予防を行うほか、各種講演・研修の講師、企業顧問等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideki Ando
6
当時とはだいぶ状況は異なっている。弁護士の大幅増員というのも,夢物語に終わった。2016/07/03
ただの晴れ女
6
司法に興味がある人は是非!日本の司法が外資系の法律事務所に寡占されてしまうという話。「司法もビジネス」といえるのか??当事者も日本企業どうしなのに、アメリカ法に基づいて契約書が作られる。まぁそんなの序の口で、これが弁護士のすることかとかなしくなった。「青臭い」とバカにされつつも、自分の新年を貫く主人公がとても格好いい。弁護士増やロースクールを単純に「悪」としているのは私は賛成できないけれど、それでもリアリティ溢れて引き込まれるし、考えさせられる。これが一連の司法改革の前に書かれたかと思うと…2012/05/15
おかまん。
3
もっと多くの人に読まれるべき作品だと思うくらい今の日本の深刻さがリアルに描かれている。司法制度について全く予備知識がなくてもこれはアメリカのいいように日本の制度が変えられていることがわかるし、このままでは本当に努力している人が報われずビジネスのために法律を動かせる人が得をする世の中になってしまうのかと危機感を覚えずにはいられない。1人の弁護士のストーリーとなっているので普通の物語としても楽しめて、非常に為になる作品だと思った。2013/04/05
flcdd
3
面白かったですo(^▽^)o司法に興味がある人は読んだ方がいいです(=´∀`)人(´∀`=)なくても読んだ方がいいけど♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪人生をかけて、勉強、仕事をしてて、こういう感覚にならないといけないと思いました( ̄^ ̄)ゞ内藤の人柄に凄く惹かれましたd(^_^o)2012/04/22
リョウ
2
司法制度改革が完了した数十年後の未来のお話。司法はアメリカに蹂躙され、悪徳弁護士ばかりが蔓延るようになっていた。ある種のトンデモ本と片付ければ話は楽だけれども、あり得る未来の話と考えると恐ろしい。現実には人も社会も根底から変わるような動乱がなければここまで急激に変化することはできないと思うけど。2014/01/22