出版社内容情報
香月 日輪[コウヅキ ヒノワ]
著・文・その他
内容説明
条東商では、三年生を送り出す予餞会の準備が進められていた。出し物の目玉は千晶先生のステージだ(失神する女子が出かねない)。アパートでは、まり子さんが妖怪託児所から預かった卵が孵化して赤ん坊が夕士になついた!別れの季節。変わるものと変わらないものが螺旋に絡み合いながら、物事は未来へ続いていく。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』(日本児童文学者協会新人賞受賞)で作家デビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常(1)』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅら
203
巻が進むにつれちょっと説教くさくなってきた感じが引っかかるけど、おもしろいしその説教は受け入れられる。今回のテーマはセックス、恋愛観。なかなか誰も教えてくれないところ。親の責任、私は子供に「自分を大切にする」って事を伝えられてるだろうか。まりこさんの話が切なく共感でき、涙。そして回り道すること。人生無駄なことは何も無いからね。「「セックスは、本当に好きな人としなきゃダメよ、夕士クン。ただ単純にするのと、好きな人とするのとじゃホントに全然違うんだから。ホントに幸せなセックスじゃなきゃ、人はダメなんだから」」2019/08/15
再び読書
159
期待通りの面白さ、今回はマリコさんの前世(?)に涙が潤みました。教訓嫌いの方は色々とひっかかるでしょうが、教訓も素直に受け入れたいと思う。学生時代にはもう戻れないおっさんからすれば、昔に読めてこんな気持ちで人生に望んでいたら、もっと充実した人生が送れたのではと思う。ただし、現在後悔はしていないし、こけからもやりたい事はチャレンジしたいと思う。2013/12/20
た〜
143
学校の先輩たちや秋音ちゃんの卒業、明かされたまり子さんの過去。それらに影響された夕士くんの決意。物語の転換点ですね2012/10/19
財布にジャック
95
この時期に読むのにぴったりの先輩達の卒業がテーマになっていて、青春てほろ苦いけど、やっぱりいいなぁって思いました。そして、夕士くんの母性本能?じゃなくて父性本能も覗き見出来たし、新しい登場人物(幽霊)も増えて、ますます楽しみがアップの7巻でした。巻末のオマケの「ホットナイト」は題名どおり火傷しそうな程熱いです!2012/02/22
nins
90
妖怪アパートシリーズ第7弾。大きな転換期、別れと旅立ちの季節。魔術を使うような事件はなくても人生に大切な言葉の魅力はしっかり。夕士がひょんなことから預かり卵から生まれたタマちゃんのお母さん役やったり、3年生を送り出す予餞会があったりとイベントが次々と。千晶先生やっぱり凄かった。巻末付録で更にビックリ。秋音さんは四国の学校へ進学の為アパートを出る事に。修行後任には猫妖怪の桔梗さん登場。一方でまり子さんの過去に涙。本当に良いセリフと周りの成長が楽しみな小説。このシリーズもあと3巻のみ。最後まで楽しみ。2012/03/03




