講談社文庫<br> 女ともだち

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講談社文庫
女ともだち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062771191
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



真梨 幸子[マリ ユキコ]
著・文・その他

内容説明

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。

著者等紹介

真梨幸子[マリユキコ]
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科(現・多摩美術大学映像演劇学科)卒業。2005年、『孤虫症』(講談社文庫)で第32回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

195
女ゆえの苦しさ、女だから使える武器、女のヒエラルキー、女という生き物。小説だから誇張しているとは思うが、登場する女達のどこかに、自分には無いとは言い切れない心当たりを感じた。「女」という言葉でしか表せない感情があって、そして何かがほんの少し狂った時、越えてはならない線を跨いでしまう。「女」という複雑さゆえに。同じマンションで殺害された二人の女、事件の真相を追うルポライター。誰が犯人で誰が被害者で、誰と誰が友達で他人なのか。単なるミステリの枠を越えて、女が持つ脆さと醜さを、これでもかと突き付けてくる物語だ。2016/10/10

のり

156
二人の女性が同じマンションで、それぞれ殺害された。現状から連続殺人として、容疑者が逮捕されるが…ルポライターの「楢本野江」が事件を追う。被害者に共通性はあるのか?題作の「女ともだち」に違和感。真梨さんだからこその視点。嫉妬、妬みからの歪んだ愛憎。想像の範囲内で終わるとは思っていなかったが、やはり泥沼。「エリザベート・バートリー」の件からは、そう繋げたかと脱帽。この先も虚像は続くのか…2018/07/27

ノンケ女医長

139
とても危い生き方しかできない人たちが次々と登場し、読み手を惑わせ、暗い世界へじっくりと導いていく。殺害された女性が、収集していたもの。本当にナイフで切り抜いたのか、ネットで入手したのか分からなかったけど、狂気とともに散った田宮玲子の苦悩がどこか控えめに描かれた分、想像が膨らんでますます苦しくなった。「生」を体に取り入れたくなる精神状態、もう致死的です。真梨幸子作品で難解に感じられるタイトルの一つ。何度も読まないと、著者のダークサイドや深遠へと入り込むことができないかも。2024/10/06

いつでも母さん

139
やはりの真梨ワールド!読了に時間がかかるも、この内容ならばさもあらん。なんとも蜜と闇を想像させられるタイトルで、えー!えー!のラストだった。よく見ると、カバーのタイトルも消えそうな危うい字だった(汗)読了後の、背すじのザワザワ感は今日のような暑い日には良いかもです。再読は出来ません。きっと、世の男性諸氏は「女は怖い」と言うのだろうな(笑)『負けず嫌い』ってタイトルじゃねぇ・・2015/08/05

nobby

126
これで女友だち…なのか…男には理解し難いに違いない…同じマンションに住む2人の女性の死を同じ30半ば女性が追いかける。次から次へと登場する人物がほぼ同年代の女性、さらに“負けず嫌い”が共通と、何だかゴチャゴチャと分かりにくかった。ルポと実際を章毎に交互にの展開は嫌いではないのだが…全体的にあまり効果的に絡んでいく印象ではなく、後半一気に無理にと感じてしまった。東電OL殺人事件をモデルに、何とも嫌悪感たっぷりな事実をあぶり出していくのは真梨作品ならではなのか…2016/10/03

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