出版社内容情報
近未来。少女・牧野葉月たちは閉じた世界の中、携帯端末(モニタ)という鎖に縛られて生きていた。そこは窮屈ではあるものの不純物のない安全な檻――のはずだった。が、その世界に突如現れた連続殺人犯。少女たちは、殺人犯とその背後に聳える巨大組織との対決を余儀なくされる。
驚愕の事件から数ヵ月。世間は一時、安定を取り戻したように見えた。
前回の事件の被害者として、この世界に漠然とした不安を抱えていた少女・来生律子のもとに、小瓶に入った謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてくる。雛子は毒を律子に託し姿を消す。奇妙な毒の到来は、新たなる事件の前触れなのか……。
「突如凶暴化する児童たち」「未登録住民達の暴動」「奇怪な製薬会社」「繋がる過去と、現在の事件」すべての謎が明かされるとき、新たなる扉を開けた少女たちは何を想う!?
京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
著・文・その他
内容説明
「人を人でないものに作り替えようと―しているのです」。悍ましい事件から三箇月。来生律子の許を訪れた作倉雛子は、小壜に入った“毒”を托し姿を消した。相次ぐ殺傷事件と三十数年前の一家惨殺事件との奇妙な符合は何を意味するのか?小壜の中身は果たして何なのか?少女たちは再び動き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
121
2011/10/14 Amazonより届く。 2019/10/9〜10/11 ちょうど1年ぶりの京極作品。ルー=ガルーシリーズの第2弾であるが、前作もそうであったが、京極作品中で唯一相性が悪いようで、あまり作品世界を楽しめていない。とりあえず下巻へ。2019/10/11
Yuna Ioki☆
46
1188-391-45 ☆SF&Fフェス☆No.3 一作目より世界観に慣れてきたのか楽しく読めた。「邪魅の雫」の後日譚の模様。細かい部分をあまり覚えていないのが残念(。>﹏<。)急いで下巻へ2015/09/21
佐島楓
42
前作を読んだのがかなり前なので、展開がつかめず苦労した。下巻へ。2016/05/08
勇波
42
都築美緒の発言一つ一つがぶっとんでる。ひょっとして榎木津礼二郎の血縁者かと思いたくなる。「雫」とつながってたんだね。下巻が楽しみ★2014/05/04
ヒロユキ
34
前作を読んだのが結構前だったのでコイツ誰だ、こんな奴いたな、確かにこの娘はこんなキャラだったわと手探り状態(笑)中盤以降はだんだん思い出してきてやっと感覚を取り戻した気分。上巻は謎が謎を呼ぶスピーディーな展開についていくのが精一杯まさに京極夏彦さんの本を読んでいる感じです。2013/08/14