出版社内容情報
読んだらいい気分。碩学ならではの随筆集 森羅万象、世の中はおもしろいことだらけ。自由な隠居を目指す齢80の著者とともに、ぶらんこからキュウリまで、フロイトからイワシまで、知的探検の旅に出よう
内容説明
森羅万象、世の中はおもしろいことだらけ。なにかを知って、ああ、おもしろいねえ。きょうも物知りになった、と夜、寝る前に満足感にひたりながらニヤニヤできれば、それでいいのだ。現役をはなれて自由になった隠居には目的なんかなくてよろしいのである―人生を味わいつくした碩学による極上随筆集。
目次
つぎはぎの世界
マンネリズムのすすめ
ブランコの話
「可欠」のひと
忘れる自由
ヒトとサルのあいだ
人なき里のロボット
イワシの頭も…
ケガレの構造
百病息災
ヒマもなかなか忙しい
著者等紹介
加藤秀俊[カトウヒデトシ]
1930年、東京都生まれ。一橋大学卒業。京都大学人文科学研究所助手、同教育学部助教授、学習院大学教授、放送大学教授、国立法曹教育開発センター所長、国際交流基金日本語国際センター所長、日本育英会会長などを歴任。その間、スタンフォード大学、アイオワ州立大学、ハワイ大学東西文化研究所など海外の大学でも教育研究をおこなってきた。現在、中部大学学術顧問。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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団塊シニア
31
暇な時間がないと人生の最もすばらしいものと縁がなくなることが多いという独特の人生観には共感できるものがある。2017/07/11
Susumu Kobayashi
1
題名からは、上手に隠居する方法を教える本、という印象を受けるが、内実は違う。第一線を退いて、いわば隠居中の博学多識の著者によるエッセイ集であるが、書かれている内容は時に深いこともあり、思わず膝を打つようなこともある。デカルトがフランシーヌという人形を常に連れていたという話は初めて知った。日本(いや東アジア)は宗教ではなくて、信心の国なのだという。西行法師が詠んだという「なにごとのおわしますかはしらねども、かたじけなさに涙こぼるる」、そういう気分になるときがあるよなあ。2016/11/01
hechima1106
0
NC2015/07/29