出版社内容情報
病院のウソとカラクリがわかる医療エッセイ後期高齢者医療制度が高齢患者を救えなくなる仕組み、「正常」と判定されてもレントゲン写真を自ら保存すべき理由――天才心臓外科医が提起する医療崩壊の現実。
内容説明
20年間にわたり心臓外科の最前線に立ち続けるカリスマが、皮膚で感じた医療現場のあるがままの混乱とカラクリ、そして希望をホンネで熱く吐露した。望ましいのはとにかく臆病な医者、高価な最先端医療機器は信用できるか、新薬は「新」たに儲かる「薬」、新しい手術方法の問題点…目からウロコが落ちる医療エッセイ。
目次
第1章 病院のウソ(「医療崩壊」のウソ;高齢者医療制度の意味するもの ほか)
第2章 外科医の質を見抜く方法(心臓は公平;開業医の悲劇 ほか)
第3章 心臓外科医の「原罪」(手術をする側の怖さ;虚しい医療裁判 ほか)
第4章 「異端の医師」の誕生(結果格差社会、機会平等社会;他人の気持ち ほか)
著者等紹介
南淵明宏[ナブチアキヒロ]
1958年大阪府生まれ。’83年奈良県立医科大学卒業。国立循環器病センター、セント・ビンセント病院(オーストラリア)、国立シンガポール大学病院、新東京病院、大和成和病院などを経て、2010年東京ハートセンターへ。現在同病院センター長。医学博士。心臓外科のスペシャリストとして日本国内だけでなく国際的にも評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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貧家ピー
1
心臓外科医と名乗れるプロは少ないと毒を吐く勢いのエッセイ。 失敗も失敗だったとはっきりと言い手術はいつでも怖いのは本音。若くて元気でもかかる大病(急性大動脈解離って恐ろしい)もあるし、医療行為にはいつも危険がつきまとい、結果も不確実だというのも今はわかる気がする。こんな医者が異端なんだねえ。 2012/05/06
うたまる
0
物申す異端の心臓外科医の医療エッセイ。序盤の「90歳でも500万円の手術が受けられる国民皆保険制度は良い制度!」との主張に正直ドン引きしたが、その後は概ね納得できる問題提起が続く。結構同業者から誹謗中傷されるようだが、本書を読むに、それは著者自身の言葉や態度にもよるようだ。しかし、変に馴れ合い庇い合うよりも、医者同士が正々堂々批判し合う方が国民にとって良さそうなのでどんどんやってもらいたい。その他、著者が影響を受けた言葉……「世の中には二通りの人がいる。失敗も成功もしない人、失敗もするけど成功する人」2013/09/11
ぷりぼーい
0
いろんなカラクリがあるんですね。2011/11/19
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