出版社内容情報
死してなお社会を意のままにする天才博士 無数の死者、世界経済の混乱。PCネットワークを駆使して倫理も法をも瓦解させ、新たな文明を生み出すつもりなのか? かつてないノンストップミステリの誕生!
内容説明
無数の死者、世界経済の混乱にはまったく終わりが見えない。デーモンはコンピュータネットワークを駆使して、倫理も法も瓦解させていく。天才博士は新たな文明を生み出すつもりなのか?現実世界はゲームのように簡単にリセットできるものなのか?かつてないノンストップ・エンタテイメントの誕生。
著者等紹介
スアレース,ダニエル[スアレース,ダニエル][Suarez,Daniel]
1964年生まれ。カリフォルニア在住。ITコンサルタントとして、金融やエンタテインメント関係の多数の企業でシステムを開発してきた経験を持つ。『デーモン』で小説デビュー
上野元美[ウエノモトミ]
三重県生まれ。静岡女子大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メイ
17
社会には一本の線が引かれていて、その線のどちら側に立つかで自分の将来が決まる。テクノロジーを使いこなす能力が生き残るための術となったことを痛感した。私たちが生きている世界で正しいとされていることは本当に正しいのか、テクノロジーの力でそれを正すことは悪なのか。自分の投下資本を守ることしか考えていない人たちが動かす世界を壊して中央権力のない文明を築こうというソボルの思想は現実になるのか。2018/10/06
木村 武史
14
ありゃ!?これで完結じゃないのね。(続編は日本未発売)上巻は現実社会のITの怖さみたいなのが満載で面白かったけど、下巻は近未来ガジェットが盛りだくさん。そのおかげで物語に現実感が・・・。残念。続編が出たら読もうと思うけど、この流れだと映画「マトリックス」みたいなラストを迎えそう。(不安)2016/11/22
きら
4
発端から数ヶ月。狂気のプログラム、デーモンはその力をますます強固なものとしていた。優秀な人材を次々と引き入れ、名だたる企業の生殺与奪の権をも握る。人類に、抗うすべは残されているのか。 デーモン自体は思考出来ない、ただのプログラム。どれだけ条件分岐組み込めばこんなことが出来るんだろう…… 話のスケールは大きくなってたのに、尻切れトンボで終わってしまった。続編前提か! 本国では既に出版されているそうだけど、翻訳はいつになることやら。視点変更が多くて感情移入しづらく、結末も含めて勿体無い感に溢れた小説だった。2011/09/16
FFFT
3
無人の車で多人数を殺傷し、個人のプロフィールを書き換え、また財産を没収し…人間たちを巻き込んで新しい文明まで創造しようとするデーモン。これから世界はどうなってしまうのか…!?ダニエル・スアレース、どんな世界を想像させてくれるんだ?なんて期待しつつ読み進めてたらたら「以下続編」かよォォ!! 海外でのような人気が日本でも出て早く翻訳されて欲しいものです。2012/11/04
ぬいまこ
3
デーモンは二巻目遊ぶからな。2011/08/30