講談社文庫<br> 聖職の碑 (新装版)

個数:

講談社文庫
聖職の碑 (新装版)

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年05月15日 07時44分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062769914
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大正2年8月、伊那駒ケ岳に登山中の生徒たちを突然の嵐が襲った
山岳小説の金字塔!

大正2年8月26日、中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校生徒ら37名が修学旅行で伊那駒ケ岳に向かった。しかし天候が急変、嵐に巻き込まれ11名の死者を出した。信濃教育界の白樺派理想主義教育と実践主義教育との軋轢、そして山の稜線上に立つ碑は、なぜ「慰霊碑」ではなく「遭難記念碑」なのか。悲劇の全体像を真摯に描き出す。

新田 次郎[ニッタ ジロウ]
著・文・その他

内容説明

大正2年8月26日、中箕輪尋常高等小学校生徒ら37名が修学旅行で伊那駒ケ岳に向かった。しかし天候が急変、嵐に巻き込まれ11名の死者を出した。信濃教育界の白樺派理想主義教育と実践主義教育との軋轢、そして山の稜線上に立つ碑は、なぜ「慰霊碑」ではなく「遭難記念碑」なのか。悲劇の全体像を真摯に描き出す。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

113
大正2年におこった尋常高等小学校生徒ら37名中11名の死者を出した駒ヶ岳での遭難。臨場感溢れるシーンの数々。当時の気象観測の乏しさ、あてにしていた小屋が吹き飛ばされ基礎の石垣しか残っていなかったなど不運が重なり、暴風雨の中寒さと睡魔と戦う一夜を過ごし体力体温が失われていく。不運と不幸が襲い事態は最悪の方向へ。弟を背負い息絶えた兄、生徒に自分の衣類を与え必死に守ろうとした先生、赤羽校長の心労、無念を思うと涙溢れる。巻末での取材記はまた圧巻である。読んでよかった。読友さんありがとう!2020/11/11

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

89
新田次郎の代表作の一つ。昔見た映画では「この子達は私の命だ」というシーンが印象的でした。山岳遭難では同じ新田氏の「八甲田山死の彷徨」も有名ですが、犠牲者の多くが小学生というだけに痛ましい。駒ヶ岳も今ではロープウェイも出来て誰でも簡単に登れる山となりましたが、二度とこの様な悲劇は起こって欲しくないと思います。遭難記録だけでなく、新田氏の取材記録も興味深く読みました。★★★★

雪風のねこ@(=´ω`=)

86
山という厳しい自然環境が人を育み歴史を繋げている様は、山林に囲まれた国に生まれ生活しないと理解しきれない(←播磨の平野育ち)当初、小屋の補修をせずに木曽小屋に向かっていたならば…と感じていたが後半、著者の検証によってそれは大変困難であった事が判り、納得した。万難を排しても何が起こるかわからないのが世の常であり、それに備え、知恵を合わせ、厳しい環境だからこそ自分より人を助け、生き抜く。それがこの国々に住む人々の心構えなのだ。2022/05/16

goro@the_booby

85
また一つ登らなければならないお山が増えました。多くの幼い命が断たれてしまったのに慰霊碑ではなくなぜ記念碑として建てたのか?やはりそこには前向きな想いがこもっているのだろう。そんな前提で新田次郎はこの遭難を物語に込めた。遭難するときはあれもこれもと輻輳するのだなぁ。教訓となって乗り越えて欲しいとの記念碑なのだと思う。あえて樋口先生を登場させたのは物語の奥行きを持たせるためなのだろう。お線香を持参して登りたいと思います。2020/01/24

NADIA

67
大正2年8月に長野県の尋常高等小学校(今の中学生年齢)の修学旅行として登った伊那駒ヶ岳で生徒教員合わせて11名死亡の大惨事となった実話を基にした小説。やたら長い前振りの第一章が終わり、第二章に入ると遭難はあっという間だ。最大の読ませ所は第三章。遺族が学校にやりばのない怒りをぶつけたりはともかく、直接関係ない第三者が学校関係者の家族をなじり嫌がらせをする場面は現在のネット社会と同じだ。この事故が後の世の学校登山行事の安全遂行に大きく活かされていることに救いを感じる。2022/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3307277
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品