講談社文庫 長い失恋

甘糟 りり子【著】

講談社（2011/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 290p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062769877
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

恋とはつまり、長い失恋である。　　　　　すべての恋は、長い時間をかけて失恋に向かっている―。出会い、別れ、逢瀬、再会……ちりばめられた欲望と哀切を集めて紡ぎあげた、１０のラブストーリー。

内容説明

突然、ホテルのスイートルームに泊まることになった２５歳の由加里。一人で過ごすには広すぎるけれど…（「広すぎた夜」）。７５歳の笑子が再会を願う相手とは（「横濱ブギ」）。妻子ある藤堂が密かに抱き続ける、むくわれない想い（「長い失恋」）。名だたるホテルを舞台に、欲望と哀切が交錯する１０のラブストーリー。

著者等紹介

甘糟りり子［アマカスリリコ］
１９６４年横浜生まれ。玉川大学文学部卒業。都市に生きる男女のあわいをリアルに描いた小説で注目を集める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ミカママ]

ホテルに泊まる＝少しだけ非日常、な恋愛が、甘糟さん独特のタッチで描かれた短編集。眼球にキスをするシーンに萌え！「相手を好きになればなるほど、相手の湿った部分が愛おしくなる」ふむふむ、メモメモ。この中で体験済みは、横浜のニュー・グランドだけでした。箱根のハイアット、行ってみたい(・ω・)ノ

2016/06/05

[おしゃべりメガネ]

読メのレビューで気になり、手に取った初読みの甘糟さん作品です。しっとりとした余裕のあるステキな短編集でした。世界各地の有名なホテルを舞台に繰り広げられる女性を軸にした恋愛物語が、ココロにスッとしみわたります。あらゆる年齢層の女性側からの目線で書かれている様々な恋愛がオトナな雰囲気をエレガントに醸し出し、その優雅さに包み込まれてしまいます。まるで上品なＢＧＭを奏でるかのようなその作風は、女性作家さんならではの筆力なのかなと。単純にハッピーな物語ではない展開の中でみせる切なさに胸がグッとアツくなりました。

2016/07/12

[らむちん]

短編集なので移動時間に少しずつ読んだ。泊まった事があるのは横浜のニューグランドだけ。それも何十年も前。自分が切ない想いから遠ざかっていることを実感させられたのが逆に切なかったな(笑)ホテルのエステだけは経験してもいいかも〜

2017/01/22

[わかな]

高級ホテルが舞台の短編集。非日常だからこそ繰り広げられる大人の恋愛模様♡スイートルームにスパ...憧れるなぁ(∗ ❛⃘ ❛⃘∗)

2016/06/10

[みなみ]

ホテルを舞台にした短編集。大人の女性の恋愛のお話。一度はこんなホテルライフしてみたいなぁと憧れました。結ばれるはずだったのに行き違いになってしまった「横濱ブギ」はせつないお話。「約束の雪」は嬉しい裏切り。好きでいる事を大事にしたいと思いました。他のお話もさらりと読めました。

2016/08/19