出版社内容情報
トーベ・ヤンソン[トーベ ヤンソン]
著・文・その他/原著
山室 静[ヤマムロ シズカ]
解説/翻訳
冨原 眞弓[トミハラ マユミ]
解説
内容説明
長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。
著者等紹介
ヤンソン[ヤンソン][Jansson,Tove]
1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した「たのしいムーミン一家」が世界じゅうで大評判となり、以降「ムーミンパパの思い出」「ムーミン谷の夏まつり」「ムーミン谷の冬」など、一連の傑作を書いた。2001年6月没
山室静[ヤマムロシズカ]
1906年鳥取市生まれ。東北大美学科卒。元・日本女子大教授。著書「北欧文学の世界」「アンデルセンの生涯」(毎日出版文化賞)「山室静著作集」(平林たい子文学賞)ほか。2000年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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にんげんの旅本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
162
この巻はムーミンシリーズのなかでも特に平和な感じがして好きな本。冬のあいだすばらしい夢をみて、春がきたら雲の上にねそべってぽかぽかひなたぼっこ。空にはひばり。今回はこわそうな飛行おにのやさしさとトフスランとビブスランの無垢さにやられました。「しかし、またいっぽうから考えると、どんなにモランはさびしいことでしょう。だれにも愛されないんだものねえ。だから、あの人は、みんなをにくむんです」「ぼくはただ考えてたんだ。みんなは、とてもぼくたちにやさしくしてくれるだろ。だからぼくたちも、なにかおかえしをしなくちゃ、→2020/04/14
Willie the Wildcat
121
(ムーミントロノール?!スノークのお嬢さん?!えっ、ノンノンでしょ?!戸惑いながらも感想・・・。)愛情。家族、恋人、友人、師弟・・・。ノンノン(私にとっては”ノンノン”なんです!)の一途な言動が、特に微笑ましい。だが、存在感では、ムーミンママ!目に見える現象に捉われず、本質を見る姿勢。パンケーキと珈琲にも愛情一杯。”干し葡萄入りプディング”か、食べたいなぁ。(笑)それにしても、じゃこうネズミの入れ歯は、何に変化したんだろう・・・?気になる・・・。2013/09/26
mariya926
118
昔からムーミンは知っていましたし、グッズは持っていても本は読んだことがなく、今回妹に貰ったので読んでみました。ムーミンが恋愛しているのが意外でしたが、スナフキンやっぱりと思うキャラでした。ムーミン一家がどんな相手も自然に受け入れ一緒に暮らしているのがムーミン物語が愛され、様々な物語りが展開されていく鍵かと思いました。2023/11/18
ユメ
118
ムーミン童話の中で唯一子どもの頃に読んだことがあった本。読み返してみて、ムーミン谷への憧れはこれからも変わらないだろうと確信した。誰もが日々を愉快に過ごす術を自然と心得ている。ー「みなさん、きょうはたのしくすごしましたか」ムーミンママは、みんなのおさらにもりつけながらききました。「すばらしかったですよ」家族全員がさけびました。ー幸福が当たり前のようにさらりと描かれていて、何もかもが金色の蝶がもたらした特別な夏にふさわしい。他人のために何かを願ってあげるシーンの数々が印象に残る。ムーミン谷の懐の深いことよ!2015/03/30
アキ
112
父が彫刻家、母も画家、自身は挿絵付きの連載ムーミンをはじめた。ムーミントロール、パパ、ママ、スニフ、スナフキン、スノーク、スノークのおじょうさん、ヘムレンはみんなキャラクターが個性的。魔法の黒い帽子からあらわれた小さい雲に飛び乗ったり、ムーミントロールがカリフォルニアの王さまになったりする、空想的なお話や、トフスランとビフスランのことばを1文字入れ替えて話す言葉あそび、モランや飛行おにが求めてやまない「ルビーの王さま」の美しさ、スナフキンは旅立つけれど、フィンランドの夏の夜にパーティーをして終えるのです。2022/09/05
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