出版社内容情報
著者渾身のイベリア・シリーズ第5弾! イタリアを降伏させた連合国は、北西ヨーロッパへの上陸侵攻を立案。「Dデイ」はいつで、侵攻場所は? 戦争の帰趨を決める史上最大の作戦を巡る攻防が始まった
内容説明
第二次大戦中のヨーロッパを舞台に繰り広げられる、イベリア・シリーズ第5弾。イタリアのムソリーニ失脚後、ヒトラー率いるドイツ軍はさらなる窮地に追い込まれ、連合軍はヨーロッパへの上陸作戦を立案する。史上最大の作戦、「Dデイ」はいつ?何処?日英のスパイ、北都とヴァジニアは生きて再会できるのか―。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京都生まれ。中学時代から探偵小説、ハードボイルド小説を書きはじめ、’80年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’86~’87年、ギターとスペイン内戦を扱った『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
11
シリーズ5作目でDディも間近な頃の英独スペインが舞台。逢坂さんはこのシリーズの方向性を見失いつつあるのだろうか?第二次世界大戦下、欧州の地で日本の情報将校・北都が活躍する物語だったはずなのだが…。収集した情報を本国へ届ける術も持たず、徐々に使命感も見失いつつある?北都。米英情報部員ヴァジニアとの恋愛小説に軸足を移しつつある?今作はいくらなんでも二人を応援する気持ちにはなれなかったし。それは別にして。必要な情報が上層部に届かなかったり戦争してるのに内部での権力闘争に明け暮れたり、日本だけではないんだなあ。2012/04/09
ひで
10
今度は本当に、死んでしまいました。(涙)2017/02/08
いつでも母さん
9
失敗・失敗・・逢坂作品は百舌シリーズと禿鷹シリーズだけでお腹一杯のはずだったのに。題名に惹かれ読了。シリーズものだったのね(汗)しかも5巻目・・とにかくカタカナが多く内容に入って行かれなくてごめんなさい。文庫本なのに厚く、お高い(笑)大戦中のヨーロッパでの情報戦か・・分からないまま読了。こんな事もあるってことで・・疲れたわぁ。2014/11/17
秋乃みかく
7
★★★★☆ 相変わらずナオミ・スギハラ、ムカつきます~! ヴァジニア、大変でしたね…。2011/05/03
Kyo's
5
面白いんだけど、ちょっと読むのに疲れてきた。逢坂さんの作品て、いつも最後に怒涛のように伏線回収されるのが楽しみなんですが、その伏線もこう長いこと引っ張られると、面倒くさくなってくる。嫌なキャラもなかなか退場しないし。本文中に仕掛けがあるわけではなく、文体で魅せるタイプでもなく、ひたすらストーリーの面白さで勝負する作家さんなので、長いと思ってしまうと結構苦しい。こんな嫌な気分になったのは、禿鷹以来だなー。あれと同じ後味だとやだなぁ。2016/12/18