出版社内容情報
「弥次喜多」を生んだ十返舎一九、漂泊の青春時代を描く。直木賞作家渾身の長編。江戸の大ベストセラー『東海道中膝栗毛』作者は、いかにして「道を外れた」のか。
「弥次さん喜多さん」の生みの親、十返舎一九が作家として立つまで。
漫画家しりあがり寿氏、嫉妬! 直木賞作家が贈る“笑って泣ける”時代小説!
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡(ふうび)するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑(つ)かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。<解説・しりあがり寿>
いやー、とても一九さんにはかなわない。(略)一九先輩、もしかして『東海道中膝栗毛』の弥次喜多が求めていたのも、そして先輩自身が求めていたのも、「リアル」だったんじゃありませんか? ――漫画家 しりあがり寿氏(『真夜中の弥次さん喜多さん』『弥次喜多 in DEEP』作者)――<本書解説より>
東へ西へ
大坂という町
道頓堀の出会い
嵐の前後
打ち壊し
様がわり
異国の香り
それぞれの道
外道の誘惑
婿の座
筆の旅立ち
勝負事の行方
焼けぶとり
二度目の災難
夢の旅立ち
江戸の風
泡の暮らし
二度目の見合い
恩人の餞別
故郷の風
道は惑わず
エピローグ
松井 今朝子[マツイ ケサコ]
著・文・その他
内容説明
『東海道中膝栗毛』で一世を風靡するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。
著者等紹介
松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都府生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了後、松竹株式会社に入社し歌舞伎の企画・制作に携わる。退社後フリーになり歌舞伎の台本等を手がける傍ら、1997年『東洲しゃらくさし』で小説家デビュー。同年『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞を受賞。2007年『吉原手引草』で第137回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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