講談社文庫<br> 恋するフェルメール―37作品への旅

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講談社文庫
恋するフェルメール―37作品への旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767521
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0195

内容説明

ボストンではじめてフェルメールを見ようと訪ねた美術館では、『合奏』は盗まれていた!一九九〇年に始まった世界各地の作品を訪ね歩く旅に、新たにフェルメール作と認定された『ヴァージナルの前に座る若い女』が加わった。絵の具によって描かれた光に魅了され、絵と向き合う歓びがあふれるエッセイ集。

目次

マイ・ファースト・フェルメール―『合奏』 一九九〇年十月/ボストン
喧騒の街の片隅で―『窓辺で水差しを持つ女』 一九九一‐二年/ニューヨーク
飽きない理由―『眠る女』 一九九一‐二年/ニューヨーク
あばたもえくぼ―『少女』『信仰の寓意』 一九九一‐二年/ニューヨーク
ドアの向こうに恋人がいる―『牛乳を注ぐ女』1 一九九二年八月/アムステルダム
静かなる決心
小さき花のごとく―『レースを編む女』『天文学者』 一九九二年九月/パリ
ハーグへ!
あるとき突然に―『ダイアナとニンフたち』『聖女プラクセデス』『マリアとマルタの家のキリスト』『二人の紳士と女』 一九九六年三月/ハーグ
フェルメール時間―『手紙を読む青衣の女』『牛乳を注ぐ女』2 一九九六年三月/ハーグ〔ほか〕

著者等紹介

有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年東京都生まれ。’90年に、母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マコポン

68
有吉さんのフェルメールへの愛がとても感じられた。全作品を見るために世界を回れるなんてうらやましい。それにフェルメールの作品全部が好きではないというところは共感できる。オランダに行ったときに見た「真珠の耳飾りの少女」と「デルフトの眺望」はよかったので、フェルメールの作品が日本に来たときにぜひ見にいきたいと思う。2014/03/31

ネコタ

46
フェルメール愛にあふれる1冊だった。有吉さんがフェルメールに出会ってから16年。盗難に遭っている「合奏」以外の作品を訪ね歩くエッセイ集。やっぱり好きな人は「恋人に会いに行く」ような気持ちで絵を見に行くんだね。原田マハさんの著作でもそのような印象を受けた。「フェルメールの前でお会いしましょう」はなかなかいい約束の文句だけど、使える場所が限られるな。父上の「なぜ芸術を説明しようとするのか」という一言は印象的。わざわざ説明しなくても感じるままでいいんだな。2019/06/24

ホークス

40
フェルメール作品を訪ねる旅。絵のイメージは、見る者の感性が移ろうと共に変わっていく。一方でフィルターをかけた様な独特の画面は、永遠を感じさせる。著者はこれを「フェルメール時間」と呼ぶ。本書はこの不思議なひと時を求める旅行記だと思う。印象深かったのは、子供の頃母佐和子と離婚した父(大物「呼び屋」の神彰)との再会の件。心を許し、嬉々としてフェルメールを語る、もう大人の娘に対して「なぜ芸術を説明しようとするのか」と言うのだ。美に執着する同士への達人からの警句と受け止めた様子に、血の繋がりを感じた。2018/09/11

紅香

33
『ただ見る。ただ会う。それでいいのだ。それしかないのだ』わかります、その気持ち。それでいいんですよね☆有吉玉青さんのフェルメール愛が伝わってくるエッセイ。海外の美術館の中をフェルメールだけ目指して走る有吉さんが目に浮かびます。7カ国十数都市に散らばってるフェルメールの作品37点。1996年にオランダでフェルメールとゴッホ展が開催されたとき何と23作品が故郷に里帰り!わぁー!それ見たかった(≧∇≦)羨ましい限り。何度も再会したいフェルメール。光の粒を感じたい。また日本にも来てほしい。すごい企画引っ提げて。2014/01/27

紫陽花と雨

24
読友さんのレビューを読んで思わずお取り寄せしたフェルメールへの愛に溢れる本。マイファーストもマイベストも私は「牛乳を注ぐ女」です。中学生の頃、資料集で見て衝撃を受けて以来、ずっと見ていたくなる大好きな絵。玉青さんの各国回って会いに行く行動力、本当にすごい。自分はそこまでできないから、読んでいて一緒に旅している気分になれました。フェルメールが有名になるとちょっと複雑な気持ちになったというところなど、かなりの共感ポイント多数。真ん中に全フェルメール作品が掲載されているのが良い、きっと繰り返し眺め、読むと思う。2018/03/17

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