内容説明
逮捕された親友を救うため、独自の捜査を続けるケージだったが、浮かび上がってくるのは高校生の奔放なセックスとドラッグ。そして警察組織の政治も絡み状況は悪化していく。このままでは死刑判決に。さらにはケージに好意を寄せる女子高生・ミアも危険に晒され…。「沈黙のゲーム」の主人公が堂々の復活。
著者等紹介
アイルズ，グレッグ［アイルズ，グレッグ］［Ｉｌｅｓ，Ｇｒｅｇ］
少年時代を西ドイツで過ごした。ミシシッピ大学を卒業後、文筆活動に入る。１９９３年の処女長編『甦る帝国』（上下）、１９９５年刊の第２作『ブラッククロス』（上下）は、ともに「ニューヨーク・タイムズ」「パブリッシャーズ・ウィークリー」のベストセラー・リストに名を連ねた
雨沢泰［アメザワヤスシ］
１９５３年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
對馬 正晃
5
後半は展開が速くて楽しめました☆ちょっとそれは無茶でしょ・・・的なところもありましたが、まぁエンターテインメント作品ということで（笑）後続の作品が訳出されていないのは残念ですね。2021/10/23
舟華
2
下巻は上巻と比べるとスピード感もあるし展開もいろいろとあって読み進めやすかった。「そんなことあり？」という部分が無きにしも非ずではあったが、全体的に楽しめた。物語とはいえ、いろいろとハード。アメリカ南部という舞台だからかは分からないが、この尋常ならざる世界がもし実在するものだとしたら恐怖でしかない。えっぐい。2022/11/30
ラス太
1
アメリカ南部の田舎町でトップクラスの女子生徒が無残に殺される。容疑者は主人公の親友でMr.パーフェクトと評判の医者。この医者は女生徒と不適切な関係にあったことは認めるが・・・。こんな田舎の街の普通の（あるいは優秀な）高校生にドラッグやセックスが蔓延しているのに驚かされる。もしかしたら将来の日本の姿かもしれないと危惧しないでもない。ところで筋と関係なく些細な事だけど登場人物たちがRX-8やアコード、レクサスという日本車に乗っているのにも興味を引いた。とにかく本作は大変面白かったよ。85点。2012/07/07
Betty
1
個人的に、グレッグ・アイルズの「神の狩人」を読んだときの衝撃は忘れられない。本作も掴まれて引き込まれる。残念に感じてしまった事は「ペン・ケージ・シリーズ」第２作目だという事。１作目は「沈黙のゲーム」（軽く前作の記述有り）私のリサーチ不足でした・・・2010/10/20
いぬすけ
0
アメリカ南部の田舎町が舞台のせいか、人種問題や社会情勢がけっこう重要な背景になっていて、理屈ではわかるけど、やっぱりあの空気感は日本人の私には理解することができないなあ。つか、警察官でもない人が銃を持っていて、それでわりと人が撃たれたりしててやっぱり銃社会よくないよと思ったし、あのラストももやもやした。。主人公、法律家なのにあの解決法はいいんだ…。ただ、学校での告別式？での神父の弔辞『みんな罪人。だから私たち全員に死が訪れる』にはキリスト教徒の生死感が垣間見えて興味深かった。2014/11/22
