講談社文庫
NECK

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  • サイズ 文庫判/ページ数 577p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

首で分断された想像力が、お化けを作りだすんやで―幼少体験をもとにした「ネック理論」の真実。首から下を埋められた三人の、地獄の一日。山奥に潜む恐怖の首物語。首の長い女の子が巻き込まれた殺人事件…映画原案、舞台原作、そして書下ろしを含めた、4つの「ネック=首」の物語。

著者等紹介

舞城王太郎[マイジョウオウタロウ]
1973年福井県生まれ。2001年、『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。’03年、『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とら

58
『NECK』=首、にまつわる4つの物語。とは言っても「舞城」流の首である。もう何だか後付けして無理矢理作った様な自然な流れで出来上がった様なそんな雰囲気を醸し出す謎が、清々しい。個人的には舞台化したthe originalが好みというか何か好き…で、一度は絶対に誰でも思うだろうけども、これどうやって舞台化したんだ!?笑 とめちゃくちゃ思っている。まずあんな土から首しか出ていない状態なワケで明らかに動きが無いよなあ…でも実際出来た訳だし、是非見てみたい。いや見なければならないと言う使命感に押し潰されている笑2014/01/26

吉野ヶ里

31
いや、面白かった。ストーリーは適当極まりないくせに読んでいてゾクッとさせられるし、映像がなんとなく頭に浮かぶ。舞台脚本や映画原作として良い作品だと思う。二つ目の話が一番好き。全体的にホラーテイスト。あと子供って怖過ぎ。2015/06/07

hit4papa

28
小説1編、シナリオ3編からなる”首”にまつわる作品集で、シナリオ「the third」は映画化されています。首の骨が一つ多い女子大生が巻き込まれる騒動を描いた「a story」は、ファンタジーが入り混じた掴みどころのない著者らしい作品です。冒頭の疾走感が続かず、いつもの饒舌さがなりをひそめているせいか退屈してしまいました。シナリオは純然たるホラーで、スリリングな展開で楽しませてくれます。中でも、首から下を埋められた男たちが地中から這い出た女に襲われる「the Origin」は首だけバトルシーンが秀逸です。2017/03/04

たぬ

25
☆4 毎度おなじみ心の声全部文字に起こしました的な。首の骨が多い女子高生が主人公の小説プラス同じく首(=NECK)をテーマにした脚本が3つ。知らない間に首から下を地面に埋められていて云々は通常ならとんでもない恐怖だけど、そこはこの作者ですから。発想も展開もトリッキーすぎてもうコメディになってる。結局オチはどうなったかって? 愚問ですね。2022/12/01

kishikan

24
小説以上に怖いのがイラスト!第一部、小説(舞城らしい文体、つまり現代風でセンテンスが長い、だけど不気味)。第二部、脚本+絵コンテ(というが雑なコマ漫画、結構不気味!舞台化されたというが、多分これも不気味!)。第三部、同じく脚本+絵コンテ+イラスト、これが本当に不気味、話の暗転する部分はバックが黒地の白抜き文字で、怖さが際立つ!第四部、脚本、これも結構怖いというか、最終的に怖さは人が作るということの主張か・・。確かに全体が現代芝居風で、かつギャグ&ホラー。他の舞城作品と重ね合わせて読まなくちゃぁね!2010/11/24

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