講談社文庫<br> アサッテの人

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アサッテの人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767002
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第137回芥川賞 第50回群像新人文学賞 W受賞!
選考委員各氏激賞!
村上龍氏以来、30年ぶりの快挙! 驚異の新人出現!

吃音(きつおん)による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をくらました若き叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。世の通念から身をかわし続けた叔父の「哲学的奇行」の謎を解き明かすため、「私」は小説の筆を執るが……。

1度読んで楽しむだけでなく、繰り返しめくれば、あちこちに新しい発見がある(中略)個々のエピソードが光っていて、音に身を寄せた精密な言葉送りに頭の中がからからと明るくなった。――多和田葉子氏
日常の文脈を脱臼させる奇声をあげずにいられない「叔父」の、喜劇的にして悲劇的な生の感触が、そこには鮮烈に描出されている。――松浦寿輝氏
――<群像新人文学賞選評より>

諏訪 哲史[スワ テツシ]
著・文・その他

内容説明

吃音による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をくらました若き叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。世の通念から身をかわし続けた叔父の「哲学的奇行」の謎を解き明かすため、「私」は小説の筆を執るが…。群像新人文学賞と芥川賞のダブル受賞。

著者等紹介

諏訪哲史[スワテツシ]
1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。『アサッテの人』で第50回群像新人文学賞、第137回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

119
非常に私好みの作品。最近の芥川賞では『コンビニ人間』が一番気に入っていたのだが、こちらの方が好きかもしれない。少年時代の吃音を経て、「ボンパ」や「ホエミュウ」などのわけの分からない言葉を、発するようになった叔父をめぐる物語だ。この世は余りに決まりきっていて、息苦しさを感じることがある。この叔父さんのように、急にわけの分からないことを叫びだしたくなることは、どんな人にもあるのではないだろうか。「ボンパ」や「ホエミュウ」には突拍子のないユーモアを感じるが、同時にこの世に適応できない悲哀が滲み出ている。2017/06/01

ω

60
ぐはっ…ω これは腹に重く来る作品だぜ。と思ったら書かれた背景がまたすごい。世に出るべくして出た本だの。難しいけれど「アサッテの人」の何たるかが少し分かった気がする。ポンパッカポンパ、ポンパッカポンパ! 2007年群像&芥川賞 ポンパ!2022/01/31

Y2K☮

49
著者は町田チルドレン? メタな書き出しは又吉の火花ばりにお堅いが、すぐ惹き込まれた。吃音に苦しむ語り手の叔父。突然発するポンパ!やタポンテューが窮屈な世俗をぶち破る。だがナチュラルな個性は人の目を意識すると途端に消え失せる。皆と一緒の凡庸さに憧れていたが、いざなってみると不毛な言葉の渦に押し潰される。多数派を真似る必要は無いが殊更に違いを求めるのも歪だ。既存小説へのアンチテーゼはジョージ・ハリスン「アイ・ミー・マイン」そのものの自分自分な社会への嫌悪。アサッテでも宇宙人でもいい。自然に変態で生きましょう。2015/12/22

燃えつきた棒

44
第137回芥川賞受賞作品であり、諏訪が恩師種村季弘からもらった宿題への回答であろう。 ゴーゴリ『外套』以来、久々の「僕の」本だ。 そうとも、僕は「棒になった男」ではなく、「棒になったアサッテ男」だったのだ。 そう思えば、苦しかった時間が腑に落ちてくる。 病みつつ生きること。 このこと以外に何の興味もない。 病みつつ生きる「技法」のみだ。 探偵(私)は叔父(アサッテの人)を追う。 そして、いつのまにか、僕はアサッテの人になる。2021/08/24

hit4papa

42
失踪した叔父の、言葉にまつわる奇妙な行動の原因を、小説という手段を使って解き明かそうとする物語です。哲学的な意味合いが多分にあるのでしょうが、深読みしなくても十分に楽しめる作品になっています。むしろ、奇妙なコトバのリズムに、笑ってしまうかもしれません。

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