内容説明
カリフォルニアのナパ・ヴァレーでバーテンとして働くひとりの男。昏睡状態となった婚約者を見守りながら、他人と極力かかわらずに暮らすビリーの日常は、一通の不審な手紙から揺らぎ始めた。それは殺人予告であり、否応なしに犠牲者を彼に選ばせる脅迫状…。巧妙に仕組まれた恐怖のゲームが幕を開けた。巨匠が描き出す“最凶の恐怖”。
著者等紹介
クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルバニア生まれ。’68年、SF小説“Star Quest”で長編デビュー。’70年代はさまざまなペンネームを駆使してジャンルを問わずに大量の小説を発表。’86年、『ストレンジャーズ』でブレーク後は、スティーブン・キングと並ぶモダンホラーの旗手となり、その後も幅広くエンタテインメント・サスペンスの巨匠として活躍を続けている
田中一江[タナカカズエ]
1953年東京生まれ。東京女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬぬよよ
8
何だかよくわからないうちにぶっ飛んだ状況になっているのでついていくのがやっとな感じ。2022/06/28
Tetchy
8
久々のクーンツのスピード感と畳み掛けるサスペンスが冴え渡る良作。今まではとにかく訳が判らなくて命を狙われるという展開だったが、本書の主人公、突然の災禍の被害者ビリーの場合は、自身に被害が及ぶのではなく、警察に連絡するか、もしくはしなくても誰かが殺されるという脅迫を受けるのだ。つまり問われるのはビリーの良心なのだ。さらに正体の解らぬ犯人が勝手に連続して殺しを行うだけでなく、全てがビリーを犯人だと示唆するかのように偽造証拠を残し、さらに犠牲者とビリーとの関係性が徐々に狭まっているところが恐ろしい。2010/11/24
きうりっち
3
昏睡状態になっている妻(だかフィアンセ?)の回復を信じて暮らしているバーテンダーのビリーの元へAかBか、どちらを選んでも誰かを殺すという脅迫状が届く。いたずらかと思い最初は無視するが実際に殺人が行われる。なぜビリーに選択を迫るのか、犯人の目的は何か?わけの分からない状況のまま、犯罪が進んで行くという理不尽な展開で下巻へ。正直、気分の悪いお話で、読みたくないなあと思いつつ読んでいる。2025/01/20
いぬすけ
3
何年か前に読んでたらしい。読んでるうちにうっすら記憶が戻って来たが、それでもほとんど忘れていた。。このすっかーんと残らない感じ、まさにクーンツww 行動を起こさないことすら“選択になる”展開、自分だったらどうするかなあ〜とか思いながら読んでて、面白かった。2016/05/28
RE:PIRO
3
どっちに転がっても不幸になる究極の選択方式ホラー!! どーするどーなる??? 感想は下巻で!!!2013/08/27