講談社文庫<br> エコー・パーク〈上〉

電子版価格
¥838
  • 電子版あり

講談社文庫
エコー・パーク〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062766272
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ロサンジェルスのエコー・パーク地区で、女性二人のバラバラ死体を車に乗せていた男が逮捕された。容疑者は司法取引を申し出て、死刑免除を条件に過去九件の殺人も自供するという。男の口から語られるおぞましき犯罪。その中に未解決事件班のボッシュが長年追い続ける、若い女性の失踪事件も含まれていた。

著者等紹介

コナリー,マイクル[コナリー,マイクル][Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンゼルス・タイムズ紙に引き抜かれる。「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで人気を博している

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

138
FBI捜査官のレイチェル・ウォリング再登場。彼ら2人が対峙するのは絶対的な悪、レイナード・ウェイツ。彼の生い立ちはそのままボッシュの生い立ちだ。ボッシュはYES/NOの分岐点で分かれることになったもう1つの人生こそが彼だったのだと悟る。闇の深淵を覗き込む者はいつしか向こうから自分が覗かれていることに気付く。まさにボッシュは自分の人生で抱えた闇を覗き込んで向こうから自分を見る存在と出逢ったのだ。事件を通じて、ハリー・ボッシュという男の闇を、業を描くのにまだこのような手札を用意していることに驚きを禁じ得ない。2019/02/13

ケイ

122
ボッシュシリーズ12作目。再読。ボッシュはとにかく最初からイライラしてたまらないだろうと思う。ボッシュに思い入れが強い私も、共に気持ちが落ち着かず、彼が八つ当たりしたくなるのがよくわかる。アーヴィングの敵がこれじゃあ、どっちを応援すればいいんだか。時事ネタとして、元妻が香港にいるというのが、カジノの本場は既にラスベガスから香港、マカオにシフトしたのがよくわかる。そして、チャンドラーを彷彿とさせる箇所も..おそらく『Big Sleep』 リンカーンの弁護士は、ボッシュの邪魔をしているし…。2018/05/07

紅はこべ

102
司法取引の段階で絶対こういう展開になるだろうなと見えていた。アメリカはどちらかというと死刑容認派が多数派なのかな。少なくてもハリー・ボッシュはそうだね。2017/11/25

セウテス

97
ハリーボッシュシリーズ第12弾上巻。エコー・パークで、偶然空巣警戒中の警官が職務質問した男の車から、バラバラの女性の遺体が見つかる。男は未解決事件の証言と引き換えに司法取引を求め、その中にボッシュが13年追い続ける女性失踪事件があった。本作を読んで、シリーズを読むか決めようと思っていたが兎に角面白い。その展開の妙は私好みだが、ボッシュがこの男以外に心象として、別の男にを容疑をかけている事が気になる処だ。こんな展開だろうとの私の予測を次々と見事に裏切り、相棒キズミン刑事が重症を負った処で下巻へとはニクいね。2019/12/18

KAZOO

64
ボッシュシリーズの第12作目です。未解決事件の担当になり、過去自分が担当した事件を解決できるか、というところでの失態と相棒の危機。本当にこの作者はいろんなことを考えついてくれます。いつもはらはらという感じで読んでいます。2015/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/546512
  • ご注意事項

最近チェックした商品