講談社文庫
風俗ライター、戦場へ行く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062765930
  • NDC分類 302.262
  • Cコード C0195

内容説明

エロ本編集バイトの“ボク”は、痛く辛い失恋を忘れるために日本から逃げ出した。やがてたどり着いたタイと国境を挟む内戦中のカンボジアに密入国。すっかり戦場にハマッてしまう。風俗ライターでありながら、アフガニスタン、イラクなどの戦地を経ていくことで変化を遂げていった著者が、世界を鮮明に綴る。

目次

第1章 カンボジア密入国
第2章 湾岸戦争勃発!
第3章 カンボジア地雷地獄
第4章 内戦下のアフガニスタン―首都カブール攻防戦
第5章 タリバン政権下のアフガニスタンに突入
第6章 3度目のアフガニスタン
第7章 9・11同時多発テロ―カブールを目指せ
第8章 混迷のイラク―サマワ→バグダッド決死行

著者等紹介

小野一光[オノイッコウ]
1966年、北九州市生まれ。ノンフィクションライター。「風俗から戦場まで」をテーマに、イラク、アフガニスタン、カンボジアなどの戦地や北九州少女監禁連続殺人事件、福岡一家四人殺人事件、秋田児童連続殺人事件などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツバメマン★こち亀読破中

20
出版社でエロ本の編集のバイトをしていた著者は、失恋の痛みから逃れるために海外へ。内戦中のカンボジアの悲惨な状況を目の当たりにし、以後アフガニスタン、イラクなどを取材する戦場ジャーナリストとなる。もっとも風俗ライターとしての道も着実に歩んでいたので、戦火のアフガニスタンで人妻風俗嬢の原稿も仕上げたりするのですが…。面白い感じに書かれていますが、それでも戦地での悲惨な状況は読んでいて辛いものがあります。折しもイスラム国の事件がありましたが、戦地の現状を世界に発信するジャーナリストたちは必要だと思いました。2015/01/25

ヤマセミ

7
こんなにテキトーでいい加減な人が、軽いノリで戦場を取材しに行っていいのだろうかと思いながら読み進むと、今までどの戦場ジャーナリストのレポートでも読んだことのない記述がゴロゴロ。戦場の悲惨さが、リアルな音、匂い、空気感で迫ってくる。著者の視点、感覚、精神力ってすごいんじゃないかと思う。2016/09/03

makimakimasa

7
好奇心を大いにそそられる本だった。本業が風俗ライターという点が本書のオリジナリティーと思うが、前半しばらくは戦場ジャーナリストとしての一面しか書かれない(それはそれで非常に面白いが)。後半の空爆下アフガンやイラク戦争になって、日本出発前に人妻風俗嬢の連載インタビューを書き溜めなきゃといったくだりが出てきて、戦争と風俗というギャップが見えて面白かった。しかも記事が足りなくなって現地風俗嬢にも追加取材してるし。バグダッドのホテルベランダでの宴会風景に渡辺陽一が写ってたのがちょっとウケた。全編とっても軽い文体。2016/01/07

だんいん

4
不謹慎かもしれないけど、面白かった!! てか、「不謹慎」って何なんでしょうか。 シリアスな話はシリアスに受け止めなきゃいけないてのは正解っぽい態度なだけで、表面だけで心動かしてなくない?そのが非情じゃない?単に怒られたくないだけじゃない?自分が怒られたくないから誰かを怒って自動的に自分が安全圏に入れるみたいな、自分に有利な謎ルール謎タブーを作り出す保身至上主義が一番「不謹慎」なんじゃない? って話がずれましたが、とにかく面白かった! 現地に行かず勇ましいことばかり言う想像力2ミリ人間とか絶対読むべき!2019/10/18

septiembre

4
真面目な人だと戦場の現場で心がやられてしまう。ほどよくてきとーな著者だから何度も戦場に行って取材ができるんだ。そうなのかもしれない。戦場に行くきっかけは分かったがそれから章ごとに戦場に入って著者が何を見に行って伝えたかったのかが分からなかった。解説の方の爆発音が聞こえる中の原稿書き、戦車の砲身が向けられたベランダで酒盛りをそんな余裕がカッコいいと発言したのには賛成しかねる。2015/02/01

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