内容説明
最後にこれだけは言っておきたい!70歳を過ぎた著者が、自らの人生を総括した反省文。刑務所時代の懲役ノート、祖父や父の話、中学時代のヨーロッパ逃避行、安藤組時代の仕事、日本航空受験秘話、三島由紀夫との縁、三億円事件との係わり…。噂とされていた出来事の真実を本人が明かす。
目次
父の本棚
天狗煙草は精がつく
ヨーロッパ泣きべそ独り旅
オックステイルとキャビア
青空直次郎
おかまのケニー
銭湯の昼下がり
初任給八千四百円
西へ去った小鉄
JA8001富士号〔ほか〕
著者等紹介
安部譲二[アベジョウジ]
本名、安部直也。1937年、東京都に生まれる。麻布中学を卒業後、16歳で暴力団・安藤組に。以後、ばくち打ち、プロボクサー、キックボクシング解説者、日本航空パーサーなどを経て、獄中時代に見た刑務所の人間像をもとに1986年『塀の中の懲りない面々』(文藝春秋)を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ライム
1
パンダの表紙が可愛くて手に取るも中身はえげつなく、笑える位の凄いギャップ。襲われてからパンダは実は獰猛と思い出すように、著者はやっぱり怖い人。本当かどうか不明だが、儲け話を探してて辿り着いた3億円事件の犯人の話。拳銃をズボンの前に挿し、犯人の家に単身乗り込み脅迫する、へたりこんだ男の頬にナイフの刃をピタピタ叩いて、金よこせと言ったとか。他の話の、不良な経歴を隠して航空会社の難関な面接試験を突破したとか、バーの用心棒していた時に三島由紀夫と知り合ったとかは事実だし。実に規格外でレアな人。2024/05/19
あーさー
1
安部譲二さんのエッセイ集。三億円事件など、興味深い話が軽妙な筆致で綴られております。2022/08/14
Happy
1
ちょっと独特な文体で読みにくい部分もありますが、内容は面白った。三億円事件とのつながりは驚き!一人で何人分もの人生を生きてる人なんだな。他人事だから笑って読んでいられるけど、こんな人生、歩きたくても歩けません。2015/04/16
satohachi
1
面白い! 三島由紀夫との邂逅や三億円事件の捜査で会った昭和の名刑事・平塚八兵衛のエピソードなど。2010/02/18
Naoya
0
おもしろかった。安部譲二自伝短篇集って感じ。2013/09/10
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