内容説明
地方財政制度の間隙を衝き「隠れ借金」を重ねた夕張市。気づいたときにはもはや手遅れの状況に陥っていた。事態を黙認してきた道や総務省、みずからの儲けを優先し過剰な融資を続けた銀行。「わが町」の破綻がもたらす苛酷な現実をレポートし、地方自治体の抱えこむ矛盾と課題を摘出する。
目次
序章 底なしの衝撃
第1章 財政再建団体
第2章 もがきつづけた「炭都」
第3章 長く、遠い道へ
第4章 メロンと映画
第5章 去るも地獄、残るも地獄
第6章 国の管理下に
第7章 清算と再生
第8章 新市長誕生
終章 まだ見えぬ答え