内容説明
博多中洲のラーメン屋台「ゆげ福」の息子・弓削匠は、ラーメンには目がない私立探偵。老舗ラーメン店の兄弟争いから起きた殺人事件や“替え玉”受験のプロ殺人事件を、体を張った捜査で解決してゆく。探偵になるきっかけとなった父親の失踪の謎に迫ろうとする匠に危険が迫る!連作8編収録。
著者等紹介
西村健[ニシムラケン]
1965年福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省に入省の後、フリーライターに。1996年、『ビンゴ BINGO』(講談社文庫)で作家デビュー。ノンフィクション、エンタテインメント小説を次々に発表している。2006年、『劫火』(講談社文庫)で第24回日本冒険小説協会大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
34
実在する九州・博多・久留米のラーメン屋が登場するハードボイルド寄りな探偵小説。短編ごとにがらりと内容が変わり、あるときは日常の謎、またあるときはハードボイルド、いじめ問題まで扱いながらちょっとした意外な結末を用意しているのが素晴らしい。シリーズ全体を通しての謎はまだまだこれから。。続編も続けて読みます!!2015/11/06
James Hayashi
24
博多で活躍する探偵モノの連作短編。ラーメンが食べたくなるストーリー。2019/08/16
barcarola
9
どっぷりとラーメンの話というわけでもなくて、むしろその点は評価できる。ところで博多弁(福岡弁?どちらなんだろう)について行くのに一苦労。よくわからなかった部分も。2024/12/28
キューカンバー
6
ラーメンを拭る探偵の話。楽しく読了しました。2022/09/27
one
6
九州博多を舞台にした何でもラーメンに例える私立探偵「ゆげ福」の1杯目。 ラーメン好きなのでラーメンの蘊蓄がうれしいですね。読了後早速ラーメンを食べに行ってしまいました。作品は濃い九州のラーメンとは逆で、とてもあっさりとしたテイストのなかに博多弁・地元ネタがアクセントとなり楽しく、小気味良く読めました。さっそく次作を替え玉しようと思います。 2014/08/28
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