講談社文庫<br> ふふふ

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講談社文庫
ふふふ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 194p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062762410
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「世の中、笑いごとではないけれど」。言葉、政治、社会、文化……筆者の思いとこだわりを小気味良く書き綴った、徒然のエッセイ集。世の中を、嘲いに嗤って笑い倒す当世の『徒然草』

苦笑、失笑、嘲笑、哄笑――。世の中、笑い事ではないけれど、ぐるっと見回せばあちこちにつつきどころがあふれんばかり。言葉のもつ面白さ、政治と社会への溜め息、文化が受け継いで来たぬくもり……。シニカルながら温かい、著者ならではの視点が光る! 日々の思いを綴った現代版『徒然草』的エッセイ集。

世界一長い名
秘伝
初めての外国語
春のハモニカ
デノミの噂
二つの答
自分の好きなもの
ベッド・トリック
歴史偽造家
問題の出し方
鬼と仏
窃盗論
お守り
作家のあだ名
夢見る月
四月馬鹿
筆名考
駆け込み
林芙美子のこと
文芸部進行係
ギャグの神様
てんぷくトリオ
客に背を向けるな
後援者募集
『ハムレット』と『かもめ』
万引き
別れ道
ペンクラブのこと
紆余曲折
経営方針
彼の黄金の日
はず、はず、はず……
ボローニャの乞食組合
ツケ打ち
どっちも好き
自主裁判
「彼」と「男」
責任論雑感
珍妙で珍奇なねずみ講
もしも百億円あったら
忘却論
七つの大罪
ロバートの規則
至福の空間
長い冬


井上 ひさし[イノウエ ヒサシ]
著・文・その他

内容説明

苦笑、失笑、嘲笑、哄笑―。世の中、笑い事ではないけれど、ぐるっと見回せばあちこちにつつきどころがあふれんばかり。言葉のもつ面白さ、政治と社会への溜め息、文化が受け継いで来たぬくもり…。シニカルながら温かい、著者ならではの視点が光る!日々の思いを綴った現代版『徒然草』的エッセイ集。

目次

世界一長い名
秘伝
初めての外国語
春のハモニカ
デノミの噂
二つの答
自分の好きなもの
ベッド・トリック
歴史偽造家
問題の出し方〔ほか〕

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年、山形県川西町(旧小松町中小松)生まれ。上智大学フランス語学科卒業。放送作家としてNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」(共作)などで活躍を始める。’72年に『手鎖心中』で直木賞を受賞。’86年『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、’99年に菊池寛賞、2001年に朝日賞、’03年に毎日芸術賞をそれぞれ受賞したのを始め、数多くの賞を獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

78
年齢と花粉症のせいにするなら、45もの話題は多すぎて、「ふふふ」と笑いながらもしばらくすると、「あれっ、何でふふだったんだっけ?」と、また戻ったりしてなかなか集中できませんでした。一番のふふふは「自分の好きなもの」。わたしの好きなものは何だろうと考えてしまいました。すぐに思いついたのは、猫の前足の仕草。8才の孫に聞いたら、炊き立てのご飯のにおいと言っていました。好きなもの貯金、いいですね。ふふふとできないものは万引きと雷の話。長く生きていると本当に強烈な経験をしますね。2017/04/16

いちⅡ

4
作者晩年。21世紀の時事ネタを交えたエッセイです。向田邦子のエッセイの後なので、年も時代も違うけど、男女で内容に差が出るなあと。ただ意見はどうあれ情報量もネット慣れしてる若者とは差があるかもしれないけど、何か正しい情報を掴もうとする姿勢とか、憂いているのは確かで。2019/07/14

Hirotoshi Imagawa

4
「ふふふ」と笑える随筆集。ギャグの神様やてんぷくトリオの話があるかと思えば、手厳しく政権政党を批判する文章も出てくる。「ボローニャの乞食組合」ではお互いを尊重して、共に良い街を作っているイタリア人の姿が記される。ここは興味深い。そういえば未読だが作者には「ボローニャ紀行」という本があったことに思いあたった。2013/11/27

ゆずマフィン

4
「ふふふ」という感想です.読みながら笑い,怒り,大いに感動し,驚き,そしてちょっぴり飽きて,「ふふふ」と含み笑いで終りました.私がふだん思っていることをバシッと言ってくださった井上さんに拍手拍手.舞台の話は私には取ってもっといお話でした.また,野球の話はとても興味深かったのですが,私より野球好きの息子が読んだらもっと違う言葉で感想を書くと思います.それにしても,井上さんの博識に感激.とても勉強していらっしゃったんですね.もっといろいろん意見を聞かせていただきかったですね2010/09/02

ハンギ

3
井上ひさしのエッセイ集だけど、政治的な話が多くて面白かった。ブッシュ、小泉を構造改革ごと容赦なく批判していて、もっと早くに読みたかったなあ。文芸部の進行係時代の話も面白く、低賃金ながら重責があるなど、昨今のアニメの制作進行がひそかな注目を浴びているようだけど、結構重なる気がする(そもそもこの「進行」という役職はどこからきたものだろうか)。歌舞伎のツケの話など、歌舞伎にも音響があったのかと蒙を開かれた思いがする。野球が大好きなようで、企業中心の野球チームよりも地域に根差した野球の在り方を求めているようだ。2015/03/10

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