出版社内容情報
テリー・ファリッシュ[テリー ファリッシュ]
著・文・その他
バリー・ルート[バリー ルート]
著・文・その他
村上 春樹[ムラカミ ハルキ]
翻訳
内容説明
テキサスの田舎に、おじいさんと雌猫が住んでいました。ねずみも捕らず、のんびり暮らす猫の好物は、おじいさんが作るポテト・スープです。ある朝、なかなか起きない猫を残し、おじいさんが湖に魚釣りに出かけると…。気むずかしいけど通じ合える、そんな年取った雌猫の魅力に、あなたも浸ってみませんか。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
178
村上春樹さんも結構絵本が好きで幾つかの絵本を訳されていますよね。オールズバーグが多いと思いましたが、このような猫と老人のややこしいような物語を訳されていたとは知りませんでした。何か大人向きの話のような気がします。猫の性格がまた面白くやはり犬とは違っているという気がしました。2016/11/10
ヴェネツィア
166
「訳者あとがき」にあるように、村上春樹は絵に一目惚れしたのだろう。猫の絵にもたしかに魅かれるものがあるが、それとともにアメリカの田舎町(この場合はテキサスのどこか)の持つ独特の時間感覚と空間感覚とがよく伝わってくる絵だ。電線にブラックバードが鈴なりになっている絵や、ピックアップ・トラックなどは、異邦人である私たちの郷愁をさえ誘うほどだ。また、アメリカの「オレンジ・キャット」と日本の「茶猫」は、言語と文化の関係を示していて興味深い。日本の子どもたちは太陽を赤く描き、欧米の子どもたちは黄色で塗りつぶすように。2012/08/05
海猫
152
読みたい本がたまっているのに、思うように読みすすめることができずにイライラ。そういうときにこんな雰囲気の柔らかい絵本を読むと和みます。頑固者っぽいおじいさんとおそらくは年寄りの猫のお話。絵からテキサスの空気感が伝わる気がする。静かで穏やかな日常を切り取った感じが素敵。村上春樹の訳者あとがきがたいへん適切で、これがないとなぜ郵便受けの横に便器があるかわからなかった。おじいさんが頑固なだけではなくて、ユーモアもある人だというのもよくわかった。村上さんはこの絵本を偶然見つけたそうだ。ふとした出会いって、いいね。2021/01/26
やすらぎ
144
おじいさんのネコの物語は、ほのぼのとしたものかと思ったら、不思議な雰囲気が漂ったまま始まり終わっていった。ネコはポテトスープが大好きなはずなのに、素直にそう言えない。おじいさんには愛情があるはずなのに、変わった物言いをする。ネコも違和感を抱いて、行動が変わっていく。余生を考えて自立を促したとも思えない。平穏な日常に飽きてしまった、何があっても親愛は続く、似た者同士は上手くいく、両想いだから嵐が過ぎ去れば元に戻る、どのようにメッセージを受け取ればいいのだろう。描かれた心情変化は私たちにも起こることでもある。2026/05/15
新地学@児童書病発動中
126
テキサスっ子のおじいさんと年寄りの雌猫の物語。おじいさんと猫のぶっきらぼうでありながら、あたたかな友情が良い。おじいさんに馬鹿にされた猫がとった行動がユーモラスで思わず吹き出してしまった。これは文庫本なので、絵が少し小さくなっているのが残念。単行本を読んだ方が良いかも。2013/12/12




