出版社内容情報
人類はタイタニアに身をゆだねるのか?
タイタニア一族に傷をつけた男、ファン・ヒューリック。彼ただ1人の行動と知力で歯車が狂いだしたのだ。宇宙を放浪するファン一派を駆逐せんと、タイタニア一族は威信をかけ「タイタニアの五家族」の当主の1人である猛将ザーリッシュ・タイタニアを派遣したが……!?日本が誇る宇宙の叙事詩、待望の第2巻。
※本書は2004年1月、スクウェア・エニックスEXノベルズとして刊行されました。
田中 芳樹[タナカ ヨシキ]
著・文・その他
内容説明
タイタニア一族に傷をつけた男、ファン・ヒューリック。彼ただ一人の行動と知力で歯車が狂いだしたのだ。宇宙を放浪するファン一派を駆逐せんと、タイタニア一族は威信をかけ、「タイタニアの五家族」の当主の一人である猛将ザーリッシュ・タイタニアを派遣したが…!?日本が誇る宇宙の叙事詩、待望の第2巻。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う。2005年『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)で第22回うつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiseiok
23
うーん(笑)。派手なドンパチもそれなりにあるし、メリハリの効いたキャラの出し入れもあるんですが、どーも全体で見ると地味ぃーにギスギスジクジクした空気を感じてしまい、読速上がらず、物語に引っ張ってもらえない感じ…。解説されている小川一水先生の中学生の時の初読感想とまんま一緒だわ(笑)。が、自分は一般人だが大人だしw諦めるのはまだ早い!3巻目行きます。2015/02/23
Tetchy
14
前作がイントロダクションとすれば、物語が大きく動き出すための助走期間ということになろうか。今後繰り広げられるであろう歴史の大転換に向け、綻びが徐々に広がりつつある予兆を感じさせる。しかし田中氏の政治的戦略・権謀詐術、さらに艦隊戦争における物語の運び方は深い洞察に満ちており、全く読者の予断を許さない。特に艦隊戦争に関する筆致はある種の美しささえ感じる。一流の指揮者によるオーケストラの交響楽演奏を聴いたかのような甘美な愉悦があり、だからこそ本書がスペースオペラと呼ばれる所以なのだと再認識させられる。2010/04/05
朝比奈さん
11
4巻にむけて再読。だって22年ぶりの新刊だからねっ(以下略) 出来の良い兄たちが弟に苦労する巻(違?) そして、4席のうち1席がとうとう…。 やたらとグイグイとアンビシャスな女性も登場し、ここからぐぐっと盛りあがる・・・ってところで、未完なことを思い出しブルーになるんだなあ(田中芳樹あるある)2013/12/29
ミヤト
10
まさかのザーリッシュ死亡。ヒューリックが脱出を果たしたものの、事態は改善どころか悪化の一途を辿っているような。2023/03/23
ヤギ郎
9
シリーズ第2巻。この物語には輝かしい人物は登場しない。誰もが妬みや野心など、心のねじれを抱えている。そこでリディアが物語の癒しとなる。(ジュスランが10歳の少女を近く置きたくなる気持ちがよくわかる。)タイタニア対反タイタニアの戦いが本格的に始まる。そこで、ヒューリックがどのように関わるか、今後に注目!2021/06/17