講談社文庫<br> 探偵伯爵と僕―His name is Earl

電子版価格
¥583
  • 電書あり

講談社文庫
探偵伯爵と僕―His name is Earl

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062762076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夏休み、友だちが次々と姿を消した。
懐かしく新しい、森ミステリィの快作

もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。

森 博嗣[モリ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

192
本書は子供向けのミステリ叢書、ミステリーランドシリーズの1作だが、その内容は子供向けにしてはヘビーだ。物語は僕こと馬場新太少年が夏休みに遭遇した探偵伯爵と共に子供の失踪事件を追い、解決するひと夏の思い出だ。事件の真相が重すぎるが、しかも本書の最後ではその真相でさえもオブラートに包まれたものであることが判明する。正直これを少年少女に読ませ、理解させることには躊躇する。そしてこの本を読んで面白かったと子供が感想を述べた時に親はどんな顔をしたらよいのか。森氏は子供向けのミステリでさえ我々に戸惑いを与える。2021/05/30

🐾Yoko Omoto🐾

151
一人の少年と「探偵で伯爵だ」と名乗る中年男性との交流を中心に、現実的にも深刻な社会問題となっているようなある事件の顛末が描かれる。子供が「何故?」と思うことを理解できるように説明することは非常に難しい。聞かれた大人自身ですら「言われてみればどうしてだろう」と、明確な正解を示してやれないこともままある。常識の中で観念的になり見えなくなってしまうものは多く、疑問に思うことをトコトン追究して考えるということの大切さに改めて気付かされた思いだ。子供の一夏の体験としては非常に残酷な事件ではあるが良質なジュブナイル。2014/10/09

chiru

93
ミステリーランドシリーズ。「僕」が出会った「探偵伯爵」とともに追う友達の失踪事件を「僕」が綴る「小学生の日記」。「僕」のあらゆる疑問に絶妙な答えをする、ちょっとずれた探偵さんが楽しい。ほのぼのした関係と対比して、事件は禍々しいほどの凶悪さ。外見が怪しい大人(探偵)と、社会的地位のある大人を登場させ、「矛盾」こそが人の本質という着地に「僕」を導く。ラストの「視点の制限」がはずれた衝撃がすごかった…茫然自失…。本当のミステリーとは、何よりも「人間の心」だと納得する作品でした。★4.5 2019/01/27

はらぺこ

75
ここに書きたい事の殆どは、解説にアンガールズ田中が書いてた。何を書いても真似してると思われそうやから書く事が無くなった。兎に角、読み易いしオモロかったし好き。 伯爵の年齢を知るまでは『悪魔くん』のメフィストみたいな爺さんかと思って読んでた。まさか、自分と同い年とは・・・。 慣用句の使い方とかワープロの漢字変換とか新太が疑問に思う度に自分も不安になった。 サクサク読めるのでオススメです。2011/01/28

hirune

55
小学生の夏休みの日記っぽい文章で、ほのぼの軽い感じなんですけど、どんどん事件がエグい様相に😅連続小学生誘拐殺人事件ですよ⁇子どもの日記文体と凄いミスマッチ。。でもいろんな問題について子どもらしい真っ直ぐな疑問や見解を書かれているのは面白かった。伯爵たちや新太の活躍で見事事件解決…と思っていたら、最後の手紙で 根本から認識をひっくり返され、どこからどこまで創作で どこが事実なのか分からなくなっちゃったのでした…とほほ。2019/11/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/573616
  • ご注意事項