内容説明
あの男の裏切りで友は死んだ。男の行方はどこか、指示を出したのは誰なのか?亡霊たちへの思いと復讐の決意を胸に、グルジアで二年半の潜伏生活を送るアティカス。愛する女とのその暮らしは一通のメールで打ち破られ、やがて強大な標的が姿をあらわし始める―。新展開のアティカス・シリーズ最新作。
著者等紹介
ルッカ,グレッグ[ルッカ,グレッグ][Rucka,Greg]
1970年、サンフランシスコ生まれ。ニューヨーク州ヴァッサー大学卒。南カリフォルニア大学創作学科で修士号を得る。1996年、プロのボディーガードを主人公にした『守護者(キーパー)』でデビュー、PWA最優秀処女長編賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつぼう
9
初期の頃、あの仲間達と共に歩んでたアティカスが凄く懐かしいです。ここに至るまで色々な出来事があったけどボディーガードから暗殺者(テン)の一人として数えられるぐらい変貌したアティカスに戸惑いながらも応援したくなるのは彼のキャラなんでしょうね。とてつもなく強大な敵がアティカスとアリーナの前に姿を現すけど、アティカスがそこに辿り着くまでに負った代償はシリーズの読者には辛いものでしたね。個人的にはブリジッドには再登場してほしいけど、この哀国者の中でも新しい恋人が出来たって記述があったから再登場は無理なんかな。2009/12/15
慧の本箱
5
只今マーク・グリーニ―の『暗殺者グレイマン』シリーズを手にしているので、頭の中がごっちゃにならないように(かなりなってるかも・・)読了メモを・・っていうことで。このタイトル「愛国者」では無く悲哀の哀を使って『哀国者』とは言い得て妙な邦題かもです。東欧のグルジアで静かな隠遁生活を送っていたアティカスが・・まあ~これで収まるはずは無いと思ってはいたけど・・やっぱりこうきましたか!2014/12/03
yama
5
ようやく読み終わった・・・アティカスシリーズがこんなに代わるなんて・・・サイドストーリー的にやって欲しかった位、今迄のストーリーを 一掃した感ありで残念です。 さぁ、ラストに入ります!!期待して良い?2012/01/03
yos
5
『逸脱者』の下巻からの流れで、ある程度予想できるとはいうものの、アティカスはすっかり変わってしまった。 『守護者』の頃の無邪気なアティカスが恋しい。と同時に、360度全く隙のない最強のアティカスも実にかっこいい。今回も危機に次ぐ危機を鮮やかに回避しながら、狙いを定めたターゲットを確実に追い詰めていった。あまりに壮絶で、読み終わった後もしばらく呆然となった。 2008/09/18
satooko
4
というわけで、逸脱者に引き続き読むハメに。もはやこれはシリーズなのかっていう感じ。ボディーガードではあるが一市民だった主人公がなぜか国際的暗殺者の女に恋したがために自分も暗殺者になるなんてね。そしてまた次作に続くんだ。う~ん。2012/09/15