内容説明
お金なんていらない。欲しいものはセックスだけ。自分にとっての男の価値は、生活や人生を守ってくれることではない。それは愛とは思わない。欲しいと求められて、はじめて自分の存在が必要とされていると思う。欲望こそ愛なのだ。AV業界の「なんでもあり」のなかのしぶとさや優しさを描く表題作ほか。
著者等紹介
前川麻子[マエカワアサコ]
1967年、東京・渋谷生まれ。舞台・映画女優を経て、2000年、『鞄屋の娘』で第6回小説新潮長篇新人賞を受賞し作家デビュー。現在はプロデュース・ユニット「アンファン・テリブル」を主宰し、小劇場を中心に女優・脚本家としても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ギルヲ
1
小説誌の官能特集とかに載ってそうな話ばかりですが、しっかり文学していると思います。そこが弱点なのかも。文学好きは即物的なエロ話に退いて、エンタメ好きはストーリーの弱さに退くみたいな感じ。私はこういう小説は好きですが。2014/07/23
ぶ〜の@icon変えました!
1
「塩野谷」シリーズ いいね、特に『裸の花道』が良かった!...嫌いな人なんて いないよね たぶん2011/09/04
黒蜜
0
まーまーとつまんないの間くらい。短編集なのですが、8編中3編に登場す塩野谷将行というAV男優のシリーズはまーま-。あとはつまりません。結局は女といえどもセックスは好きなんだよってことが言いたいのか。オチもなく、もう一山あるかな?と思いつつ読むと淡々と終わるので拍子抜け。でも書いてるの女性なんだよねぇ。気付かない深遠なテーマがあるのだろうか。2014/05/03
かおるむつみ
0
これで連作小説なのですか?というのは置いておいて。作品の出来不出来が激しい。素人同然の話と書き下ろしの『裸の花道』のように素敵な短編と・・・締切があるとダメな作家か?読みやすいのだけれど、もう少し魅力のある文体にならないかなぁ??清水辰夫とまでは言わないけれどさぁ・・・2011/08/18
とんぼ
0
62010/10/07