講談社文庫
夜の神話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062756518
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

引っ越した田舎での生活に、馴染めずにいたマサミチ少年。ひょんなことから神様の力によって、虫や木の声が聞こえるようになり、命の大切さに少しずつ気づいていく。その一方、父が勤める原子力発電所で事故が発生。兄と慕う父の同僚、スイッチョさんは被曝してしまう。第41回産経児童出版文化賞推薦作品。

著者等紹介

たつみや章[タツミヤショウ]
1954年神奈川県生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒。1991年、『ぼくの・稲荷山戦記』で第32回講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。その後、『夜の神話』(第41回産経児童出版文化賞推薦)、『水の伝説』(第43回産経児童出版文化賞JR賞)の『神さま3部作』を発表。『月神の統べる森で』で第37回野間児童文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

45
今の子供達に対する教訓をファンタジーな文章で・・と読み進めていけば、なんと私達人類に対する教えと諭しだった。ムー大陸の消滅だけでなく、過去の数々の争いと人の無駄死になんら反省することなく、富みと権力を得ることに明け暮れる我々。又、想定外という自然現象と人の招く想定外の事故・・この「想定外」という言葉に神の怒りと人の驕りを垣間見る。もう少し生命に対して謙虚に生きていけないものだろうか2015/09/11

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

27
突然母方のおばあちゃんが住む田舎に引っ越すことになったマサミチ。前に住んでいた環境とはあまりにも違っていて周りに馴染めずにいました。そんなある日、ふと寄り道したお宮で出会ったのは・・。神さま3部作第2弾。とある事情でウサギの姿にされたマサミチ。ファンタジー小説としても楽しかったのですが、テーマとしては非常に重かったです。現実に原発の事故が起きてしまっただけにこの本を読んで複雑な気持ちになりました。マサミチが書いた自由研究には大いに考えさせられました。引き続き節電に努めたいと思います。★★★★2011/09/21

ぐりぐら

23
帰省していた長男部屋を片付けていて発見した1冊。児童書ですが、原子力発電について書かれたとても考えさせられる内容です。小学生の主人公が自然破壊について神様たちと協力して立ち向かうお話。20年以上も前に書かれているのに古さを感じさせない内容に驚き!2015/08/20

青葉麒麟

17
難しい事は書けないけれど、まさに今読むべき内容だと思う。ちびっこに読み聴かせたい。スイッチョさんのした事は国民名誉賞クラス。あの饅頭食べてみたいな!!2012/05/16

sarie

14
第41回産経児童出版文化賞推薦作品。引っ越した田舎で、虫の声が聞こえるようになったり、命など大切なものに気づき成長していく少年の物語。 児童書なので読みやすく楽しめましたが、解説のエキサイティングな反原発ファンタジーなんていうのは私的にはいらない一言でした。2016/07/10

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