内容説明
突然、衝撃の別れ話を妻から切り出され、顔面蒼白の志垣警部。なんとか絆を取り戻そうと計画したのは、一軒宿の秘湯・霧積温泉への家族旅行。だが、気まずいムードの旅先で、一家を待っていたのは殺人事件。しかも第一発見者は妻・素子。西条八十の童謡『ある夜』が暗示する悲劇の真相に志垣警部が迫る。
著者等紹介
吉村達也［ヨシムラタツヤ］
１９５２年、東京都生まれ。１９８６年『Ｋの悲劇』でデビュー。１９９０年から専業作家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
24
温泉殺人事件シリーズ。今回は宝川温泉と霧積温泉へ。妻から離婚を切り出された志垣警部、なんとか家族の絆を取り戻そうと家族旅行を、しかし旅先で…。今まで読んだ中で一番素子と直子の出番多かったな。あの野中貞子さんも登場。著作には他にもできちゃった結婚を扱った作品があったけど、今作は子供の意見もあってなかなか。2020/05/03
gonta19
9
2011/6/1〜6/2お馴染み、志垣警部の温泉殺人シリーズ。家族サービスも顧みず、仕事に精を出す志垣警部が、突然妻の素子から離婚を切り出される。慌てた志垣は休暇をとって、家族で温泉旅行に出かけることに。嫌がる家族を何とか説得力して、森村誠一の人間の証明で有名になった霧積温泉の宿に宿泊した。翌日ハイキングに出かけた途中、全裸の女性死体を見つける。果たして犯人は？相変わらずの軽いノリのミステリ。トリックには目新しさは感じないが、そんなことは良いのだ。志垣警部のキャラを味わえば。2011/06/02
tow
7
だって、男女のドロドロだぜ、懐かしい←。頭の中では中村梅雀さんになってた。いいなあ、温泉。コロナ、なんとかなって。2020/04/20
ホームズ
3
いきなり離婚を切り出された志垣警部（笑）まあ落ちとしてはかなり分かりやすいですけどね（笑）事件のほうは・・・。被害者の身元が分かるものをおいた理由が・・・。そんな理由ですか・・・。まあミステリの部分は期待してないから良いんですけどね（笑）今回は志垣一家の会話を楽しむ方向で（笑）2009/09/15
Bフォレスト
2
序章からミスリードを誘う展開であるが、蓋を開けてみたら犯人に捻りもなく解決する。途中、森村誠一の「人間の証明」の話題や温泉地紹介がはさまれるが、個人的にはその内容はもう少しコンパクトに収め、登場人物の背景をもっと膨らまして欲しかった。 以前読んだときと感じ方が異なっており、若干残念な感じが残る読了感であった。2021/10/28
