内容説明
直人と直也が、超能力研究所で過ごした歳月は15年。この施設を囲む深い森から出ることを許されなかった二人にとって、森は憎い存在であると同時に、自分たちを育ててくれた大切な存在でもあった。彼らがこの地で体験した不可思議な事件と、森を脱出した二人が再度この地を訪れたときのエピソード3編を収録。
著者等紹介
飯田譲治[イイダジョウジ]
1959年、長野県生まれ。’86年に製作されたビデオ作品『キクロプス』で監督デビュー。’92年からフジテレビで放送されたドラマ『NIGHT HEAD』では原作・脚本・演出を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Rey
19
NIGHT HEADの物語が始まる前と5巻後の後日譚で綴られる短編集。これまでと多少趣が違っていて、直也とハリィのふれあいに温かい気持ちになった。案外サラッと読み進めてしまってこれといったものが残ってはいないんだけど、面白かったかな。陽子さんの救世主に対する考え方や定義はなるほどと思った。2014/10/14
tmctmhs
4
シリーズ再読。こんなに面白かったっけ?ドラマ版のイメージが抜けてきたからか初読時のようなイライラも少なく読めた。ドラマもあれはあれで良かったけど。トヨエツと六平直政がドはまりだったなあ。本作は講談社文庫版1〜5巻の前日譚2篇と後日譚1篇から成り、特に続編であり完結編?となる後日譚はニューロティックな本編と異なる寓話的なタッチでラストも感動的。これを6巻にすればいいのに、と思ってたら角川版はそうなってますね。2023/04/28
北白川にゃんこ
2
歩いていく霧原兄弟。戦いを終えて穏やかな二人の姿は清々しい。2016/11/24
kaoru
2
本編の終わりかたがもやっとしていたので、続編に期待してしまいました。こちらはそれぞれのエピソードがうまくまとまっていて、面白く読めました。もう少し救いのある両親との後日譚があるかと期待してしまいましたが、そこはもうないんでしょうね。今更ながら、映像で見てみたいと思いました。2016/03/03




