内容説明
人の心に届くことば。良い関係を育てることば。自分を豊かにすることば。NHKアナウンサーとして、芸術家や作家、俳優、そして市井の人々と出会った経験をもとに、ことばにまつわる大切なことを綴ったエッセイ集。人生を豊かにする「やさしく深いことば」「自分のことば」を手に入れるために、ことばを磨こう。
目次
第1章 ことばの重みに気づくとき
第2章 ちょっと真面目なことばの知識
第3章 世間はことばで回っている
第4章 仕事に負けないことばを磨く
第5章 ことばから広がる情景
第6章 人を知り、ことばを知る
著者等紹介
山根基世[ヤマネモトヨ]
1948年山口県防府市生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業後、’71年、NHKに入局。NHK大阪放送局勤務を経て、1974年よりNHKアナウンス室(東京)勤務。「新日曜美術館」や「ラジオ深夜便」「日本語なるほど塾」などの番組を経て、2005年6月からアナウンス室長を務める。2005年大晦日には第56回NHK紅白歌合戦の総合司会を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺんぎん
17
何気なく送る日常の中でこそただし言葉を使いたい。接客業なので勉強になるかと手に取ってみたけれどこれを読んでいたら普段から意識して言葉を身につけたいと思う。2015/10/27
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
9
世代ゆえなのか属していた組織ゆえなのか、薄くはりつく説教くささが鼻につきながら読み進めたのだけど。爪に火を灯すような生活で貯めた私財で文学賞を設立した雫石とみの番組作りをまとめた最終章ですべて納得。何度も出てくる傲慢という言葉。自分の傲慢さに気付けた人は幸いである。なぜなら傲慢は自尊心とセットだから。著者も雫下とみも言葉によって「自尊」をしてきた人であった。はじめに、の3ページで伝えることの重要性については語り尽くされています。2020/08/23
たんぽぽ
6
魅力的な人の心に響く話し方ってどうすればいいのだろうと悩んでいたこともあったので、この本はその答えのヒントを貰えた。どれだけ人との出合いの中で深みのある言葉を見つけられるか。私だけのハンドメイドの言葉を少しずつ蓄えられたらいいな。2015/02/16
やどかり
4
アナウンサーとしての経験から、言葉についていろいろな角度から話されていた。私も自分から挨拶しよっ。特に佐藤忠良さんと雫石とみさんの話がよかった。2012/12/22
coffee
3
「ことば」に関するエッセイ。1章ずつがとても分かりやすく興味深く、共感できるものが多かった。女性にオススメ。 「うまい叱り方」 「世間話のすすめ」 「ことばで伝えてこそ」 「私は挨拶する」 「よいことばは連鎖する」 すぐ読めるので、また再読したい。 とてもよかった。27冊目。2018/10/24